新・時の軌跡~yassuiのブログ~

旅の話、飯の話、リビドーの話。

地球環境学。ぶひ



今日は午後3時起床というとんでもない廃人日和だったので特に書くことがありませぬ…けども前から書こうと思っていた、地球環境学CSRの授業について書こうと思う。

「地球環境学」という授業は木曜日の5限の大教室授業で、毎週講師が変わる。夜6時半まであるというデメリットを除けば、リアクションペーパーだけ出せば単位がくるお気楽授業で、まあ地球環境法学科だし適当にとっとけみたいなノリで履修。案の定、終了20分前まで爆睡して、リアクションペーパーは鬼人のごとき形相で書き上げるという授業になったけど。排出量取引ばっかりやりすぎなんじゃい!!

でもね、先週の土曜日はひと味違った。いつものつまらなさげなオッチャンじゃなくて、ダンディズムを半径500メートル内にくまなく発散する外人サンが講師だったから。しかもその人、2大学の教授や教師、4企業の取締役やら監査役という、いわゆるかなりデキる奴。

そんなジェントルマンが「CSR」というものについて講義するという。

なんじゃそりゃ?ということでいつになく真面目に聞いてみた。

CSRとは「開示性と透明性の高いビジネスであり、企業の倫理観に基づき従業員や地域社会、環境の尊重を自ら実践することである」………これだけみると、で、何?

という感じだが、企業のビジネススタイルにおいて、利益優先型と、社会貢献型と、環境配慮型の付加価値を大切にしないとこれからの企業はやっていけないよ、みたいな感じらしい。

なぜだろう?

理由その1→社会、経済的な発達による生活資源の充実…生活する上で最低限必要な物資が選択可能になり、消費者が自分の価値観により行動するようになった。自分の生活スタイルに合わせ、ファッショナブルなものや環境に配慮したものを選ぶようになった(LOHASな人々の増加)。

その2→グローバル化、IT化…スーパーの棚にはつねに国産品と輸入品が並ぶようになり、価格だけで競争するのは限界。またIT化によりかつて企業が独占していた情報を、消費者が利用しやすくなった。

その3→スタイルの変化。1900年代前半、大量生産大量消費のスタイルが確立された。しかし第二次世界大戦で、低コストで大量に物資を生産するスタイルが重視された。1970年代、石油危機で、省エネなど、高品質な生産スタイルが主流となった。そのような流れの中、いまや企業に求められるスタイルとは「顧客接近度」。すなわち客側のニーズを考えていかなくてはならなくなりつつある。

かつては企業側が、ビジネスのカギであった価格や品質を決めることができたが、これから企業が生き残るには客からの信用、知識、ネットワークなど外から決まる要素が鍵となる。

よって、利益最優先の時代は終わり、企業の信用こそが持続可能な経済成長に繋がる時代がやってきたのだ。

社会的信用を勝ち得ることができれば、まずメディアに好意的な報道が期待できる。政府から優遇される。顧客から愛着を持たれる。従業員からロイヤリティを持たれる。投資家からは信用、専門家からは支援や助言、万が一の時の弁解が得られる。

まさにお金で買えないものばかり。よって日本の大企業には、消費の現場、競争優位の変化に合わせ、CSRを導入していく必要があるのだ!!!



というような内容だが、ジェントルマン、非常に日本語が上手い&話が上手い、説明が上手い。だから理解できた。多分この日記じゃ何がいいたいんだかわかんないだろうけど。

話の内容をより生活に密着した部分から始めるし、使う資料の図式がとてもわかりやすい。経済学やらなんやらででるクネクネしたグラフより格段にわかりやすい。また写真も多くて、視覚的に豊かな説明は効果的だな〜と思った。

大学の授業はわけわかんないのやあまりに退屈なものも多いけど、本質的には実学だからもっと真面目にやらないといけないんだよな…とジェントルマンにきづかされた。

うむ…さてこれから人間学のプレゼンの準備に入ろう。「フランクル夜と霧で何を伝えたかったのか」

うむむ…

夜は長い…