新・時の軌跡~yassuiのブログ~

旅の話、飯の話、リビドーの話。

立ち上るラミレスの執念

最近学校に行けないことが多い・・・

なんでみんな顔を合わせると毎日スーツ着てガンガンセミナーとか行ってるのかな潤オ、へこむわあ





今日は日本シリーズをぼ潤オっと見てた。

巨人も西武も2勝2敗で、再び先発涌井VS上原で仕切りなおし。どちらが王手をかけるのかな・・・とワクワクして見ていた。



実際蓋を開けると、涌井が前回通りの順調な立ち上がりを見せた(阿部の一発はしかたないかも)のに対して上原は結構甘いとこに球が集まって連打されてた。どう見ても本調子に見えない上原は3回であっけなくマウンドを降りる。その後もエラーで失点するなど巨人は序盤精彩を欠いた。



一方西武は3回に捕手細川が負傷。その後主軸打者の中島も負傷交代。怪しい雰囲気が流れるものの、涌井は思い切りのいいピッチングで巨人を6回まで封じ込める。特に6回表に木村を見逃し三振に仕留めた思い切りのいいストレートからは、試合後半の展開に全く不安が感じられなかった。完全にゲームの主導権は涌井に握られていた。









野球というのはどんな試合でも、流れで勝敗が決まってしまうのが面白いところだ。個人成績がいい、能力がある云々を抜きにして、やはりすごい選手はチームへの流れの引き寄せ方を知っている。









6回裏に、上原の後を継いだ山口に代わってマウンドに登ったのは西村。今年の巨人の若手の中継ぎ投手は皆腕がしっかり振れているというのが、野球素人の僕の目にも見て取れる。西村は得意のシュートを物怖じせず内角に放り、2対1の均衡を守り続ける。どんなに攻めあぐねても、現状でできる最善の仕事を守備で果たし続ける。それが流れをチームに引き寄せる。



7回表に打席に立ったラミレス。フルカウントからの6球目、ラミレスは外角の変化球をセンターに返す。打球はセカンドベースにぶつかり、ライト方向に転々とするのを逃さず、ラミレスはセカンドを狙う。あわやアウト・・・と思いきや必死の走塁で2塁を陥れる。





今シリーズ、ラミレスは涌井に対しては正直・・・

というのがそれまでの感想だった。好調なラミレスは、隙のないどっしりとした構えから、体をぶらすことなく神経を研ぎ澄まして打ち返すイメージがあったが、この打席で涌井の変化球に必死の形相で食いついたラミレスには執念がにじみ出ていた。

その後もラミレスの攻めの姿勢は続いた。ベースにボールがぶつかった後も、ライトはすぐにカバーに入っていた。あのタイミングで、ラミレスの足で2塁を狙うのは正直暴走・・・に近かったのかもしれない。後にラミレスは

「あのタイミングで狙うのはリスクを負うことになると思ったが、それを覚悟で走った」と語る。

しかし結果として、主砲が放った一本のヒット、必死の走塁の成功が呼び水となり、阿部、亀井、脇谷が単調な投球になった涌井を連打。逆転に成功する。

彼らは

「ラミレスの走塁を見て、応えなくてはと思った」という。

逆転した後の守りも巨人は継投で流れを保持し、最終回にクルーンがうっかり一発を浴びるも、日本一に王手をかける3勝目を飾った。





西武は途中で細川を欠いたのが響いたような気がする。代わった若手の銀仁朗も中盤までは涌井とゲームを支配していた。しかしラミレスに2塁打を打たれてからは、傍目に見ても単調なリードであったように思われる。

一方で巨人の鶴岡はそれぞれの投手の一番の長所を生かしたリードをしていたように見えた。今までを通して守備面に致命的なミスもないし、真田と交換トレードをする価値のあるいい捕手なんだな、日本シリーズの影の功労者は彼なのかな潤オ、と思ったりもした。

僕は捕手というポジションを経験したことはないので何も言えないのだが、捕手が守りの要である、ということを改めて実感した試合だった。





こうして見るとやっぱり野球は面白い。特に高給取りの高橋、谷、二岡などを押しのけて伸びてきた野手や、若手中継ぎ投手たちを見ていると、クリーンアップがオールスターゲーム状態で、抑えと最多勝が借り物であることに辟易するという点を差し引いても、巨人は少しは成功したのかな、と思う。



とまあ、そんな野球日記でした。