私は猿になりたい
「私は貝になりたい」の公開により、なにかしらのおぞましい変身願望を、ネット上に無駄に吐露する人々が急増することを危惧しています
どうも、猿になりたい廃人です
最近よく「二次元にしか興味ないの？」
とか言われるけど
何をのたまうか、ちゃんちゃらおかしｒｙ
二次元はあくまで三次元とは全く異なった、並行世界の美意識の象徴であって、そこに思いを馳せてもなんの生産性もないし、なにより干渉できない以上コミュニケーションの対象になりえないのだから、恋愛の対象になるわけがないと思う。
二次元からは何かのヒントを得ることができこそすれ、そこから本質的なものを掴むことは決して出来ない。
恋愛こそコミュニケーションの最たるものだろうし、そもそも遠坂凛が実在するはずがない
血迷いました。最後の一文は忘れるように
エヴァの監督は、「アニメファンは、嗜好をアニメにとどめる限り本当のクリエータとして新しい価値を創造することはできない。なぜなら、アニメはリアルの感覚が反映されてはいるが、それを見るだけで本当の感覚を体に覚えさせることはできないから」的なことをどっかで言っていたような気がする。本当の価値、リアルな感覚というのは、当然ながら人間と人間の繋がりの中に存在している。
例えば
僕だって人間のはしくれですから、誰かを好きになることだってあるよ
一年に一回くらい。
僕のそれは非常にウジウジした類のもののようで、しばしば友人に冷笑されることもあるが。
「あれだけエロいことばっか言ってる変態のくせに、随分と女々しいよね」
と
「恋は盲目」という言葉がある。一度誰かを好きになってしまうと、思考において地に足が着かなくなってしまうアレである。
多分好きな異性のことを考えてしまうだけで脳内に快楽物質だかなんだかが分泌されて、若干ラリった恋愛狂のような状態になってしまうことではないかと思うのだが、僕はたいがいこのモードに陥ってしまうのである。
目が覚めてから床に着くまで、始終そんなことばかり考えて生きるようになるのだ。自分で考えても非常にキモいことこの上ないが、これはこれで一つの事実だ。
最近、人間が人間を好きになる、という行為はひどく歪なもののように思える。
ワタシはあの人が好きなの！！だって背は高いしイケメンだし！！！！
それはそれでいい。大事な要素の一つだ。男的視点から見ても外見は大事だ。
でもたいていの人間が、異性を好きになる、という行為においてウェイトを置くのは、その心と心の相性という分野だろう。
顔はセンター試験、心が入試とはよく言ったもの。
しかしこの「心を好きになる」といった行動は非常に厄介だ。
口にするまでもないが、心は目に見えない。その人が何を大切に思っているか、何をしたいのか、そんなことは何一つわからない。
不思議なもので、そんなよくわからないものを人は好きになってしまう。
そしてなまじっか「分かり合えた」ような実感を得るような機会を持ってしまうと、その人の全てを分かった気になってしまうことがある。
こうあって欲しい、こうあるはずだ、という自分の理想像が脳内で固定されてしまうのだ。
しかし、相手の見せた態度が自分のそれと乖離したものであった時、自分の中で
「裏切られた」ような気持ちが芽生える。
その態度は、客観的に見れば裏切りではない。自分が相手の心という暗闇の中の存在に期待しすぎたばかりに、一瞬差した光に照らし出されたその姿の端的な部分に失望しただけに過ぎない。
まったく個人的な見解で申し訳ないが、恋する、だとか愛する、だとかいう行為は
「わからないまま信じる」
ことではないかと思う。
全く分からない相手の心、そして分からない故に生まれる不安。不安から生まれる自分の闇。
しかしそれでも、信じることで自分の心の闇が晴れ、光が差すような絶対的に素晴らしい存在。信じることにより自分にもたらす作用が本当に大きく、真に信用に値する存在。
そんな存在を見つけたとき、僕はその人を好きになってしまうのではないか、と今のところ思っている。
まさに盲目
こんな感覚が歪んでいるのは百も承知だが、どうにも僕はこんな僕を辞められない。正直、僕のような人間が簡単に幸せになってはいけないような気がする。
もっと無駄に、ずっと悩み続けて生きていくのが正しい形でないか、と最近思い始めてきた
書けば書くほどに気持ち悪くなるのでそろそろやめるけど
私は猿になりたい
発情期が来てよくわからない使命に突き動かされて思うがままにガンガン行動してしまうような存在に
それはそれで、猿に対する理解不足だ！撤回せよ！！と日光猿軍団のお猿さんあたりに抗議されるのかもしれないけど
信じるって難しいねえ
