新・時の軌跡~yassuiのブログ~

旅の話、飯の話、リビドーの話。

手間暇



サービスでも製品でも物事には「手間暇かかった」っていう言葉がつき物だよね。

おおまかに言ってしまえば手間は工夫、暇は時間ってところでしょうか。

やっぱりこの2つの要素がかけられたモノは必然的に素晴らしいものになると思う。





ラーメンの例を考えてみよう。3分でできる袋入りインスタントラーメン約30円強。湯に入れて煮て、粉末スープを混ぜるだけである。

そこには誰も口を差し挟む余地すらないだろう。忙しい時、疲れてしまって何も調理する気すら起こらない時、たった3手で出来上がるインスラントラーメンは、まあほどほどの味と共に胃袋をそこそこ満たしてくれるに違いない。





一方でこだわりのラーメン屋のラーメン。

まず太麺か細麺か。これは店主がスープとの相性を考えて決めている場合もあれば客が選べる場合もある。客が選ぶ場合、店は新鮮な太麺と細麺を両方用意しなくてはいけない。某しんみち通りのラーメン屋には平打ちという諸刃の剣も用意されている。

次にスープ。何の味をベースに使い、何をだし、隠し味に使うのか。その素材にはどれだけこだわるのか。店主がどれだけ「手間」をかけられるのかがものを言う。場合によっては全国各地の素材を用いて試行錯誤しなけらばならないかもしれない。最後にトッピング。チャーシュー、味玉、メンマをはじめ一見脇役といえそうなコイツらにもこだわりの店主は手を抜かないであろう。彼のラーメン経験、noodle experienceを振り返り極上のトッピングを選択するに違いない。

結果できあがる一杯のラーメンは、店主のラーメン哲学が生み出した汗と涙の結晶と言っても過言ではないだろう。



それにはやはり600円から700円の値段が付き、客はカウンターでしばしラーメンが茹で上がるのを待たなくてはならない。しかしそれに見合っただけのラーメンを賞味でき、満足して店を出られること請け合いなのである。





この要素は何かを生み出す時にもなかなか相通ずるものがある気がする、手間は「クオリティ」、暇は「納期、コスト」とかに影響してくる。

当然ながら客の注文は常に、客にとってのいいとこどりである。



「いついつまでに、何を」。



その注文にはしばしば無理難題といっていいレベルのものもあるだろう。しかも納期は間に合うことがなによりの前提。その中でコストをどこまで下げられるのか、クオリティはどこまで上げられるのか。営業は作る部署の人間に相談を持ちかけなければならない。



それともクオリティを上げるメリットを客に説明して納期事体を少し延期してもらうのか。作る側の様々な要素と客の現状を総合して、いわゆるベストミックスな提案を営業は考えなければいけないだろう。



3分でできるインスタントラーメンと、こだわりのラーメン屋の親父が作るラーメン、お客様は今どちらをご所望ですか??



的な。





なんでしょうかね、とりあえず袋ラーメン作って食いながらこんなこと考えただけですサーセン

算数やろ