ポケモンが勝手に熱い件
小学校中学年から中学生初期まで、僕らの周りはポケモン一色だった。
なけなしの小遣いで買った中古のゲームボーイ(ライトですらない)で、コロコロコミックの予約限定販売で購入したポケモン青を狂ったようにやっていたあのころ。
友達に負けたくないという思いから本屋で攻略本を暗記するまで読み漁り、受験勉強の合間を縫ってドーピングに凝ったあのころ。
ミュウが出る、という噂にそそのかされてバグ技を試し、けつばんという意味不明なポケモンを出したあげく大切なデータを破損してしまったあのころ。
学校に持っていきレベル上げをしていたらたまたま某教師に発見され、ソフトごと没収されたあのころ(ちなみにゲームボーイが返却されたのは5年後であった)
ゲームボーイを持った子供たちは皆ポケモンマスターを目指し、自分なりのこだわりを持ったつもりで強ポケモンをひたすら磨いていた・・・
しかしいつしかブームは去っていき、身長は伸び、ハードがアドバンス、DSと移って行く中、僕の中でポケモンは過去のものになっていた。
「ポケモン?ああ、懐かしいね・・・もうピカチュウくらいしかわかんないや」
しかし、とあるきっかけが再び僕をポケモンマスターへの道に歩ませようとしている。まあそういうことですww
いや、久しぶりにやったポケモンなんだけど、すごくバランスのいい良ゲーになっててなかなかハマれる。
昔はエスパーが鬼のように強くて、あとはケンタロスとかスターミーとかギャラドスとか、色々な属性の技が覚えられるヤツを育てて脇を固めればそれでよかった。あとはサンダースとかゲンガーとか・・・懐かしい・・・
でも今のポケモンはタイプと技と種族だけで全てを決めにいくことはできない。
とくせいの存在(例えばゲンガーの特性は浮遊で、地面技を無効にする。かつて地震でカモられていたゲンガーはもういない)や道具を持たせることによる強化、味方に有利な状況を作る技の増加などにより様々なチーム戦術を生み出すことが可能になった。ただ強いポケモンと呼ばれる種族を並べるだけでなく、チーム総合力の問われるバトルになったのだ。
よって、ピカチュウで伝説ポケモンをなぎ倒すことも可能だし、好きだけどステータスと属性がクソで・・・というポケモンも活躍の道を見出すことができるようになった。
例えば、かつて冷遇されていたほのおタイプや毒タイプの強化。ドククラゲやマタドガス、キュウコンやファイヤーなんかの印象が全然変わった。あと虫や格闘も飛躍的にイケるようになっており、まあ要するに、バランスがよくなった。
あと、ネット通信機能が強化されていて、世界中の人とポケモン交換や対戦ができる。外人がつけた変な名前のポケモンとかが手に入ったり、対人戦が気軽に楽しめる。
ちなみに今僕が作っているパーティーはギャラドス、マニューラ、キリンリキ、ハッサム、エルレイド、マタドガス。
「これは子供には難しいんじゃないの??」と思ってたんだけど、子供は好きなことには天才的な才能を見せるもので、意外と玄人っぽいパーティを組んでポケセンのお姉さんと渋い戦いをしたりしているのでDSポケモンは子供たちを夢中にさせているようだ。かつての僕らのように。
ちなみにこの秋にゲームボーイ版の金、銀のリメイクがDS版で出ます。
既存のダイヤモンド、パール、プラチナとの互換も可能な上、ネットを通じた世界中の人との交換や対戦が可能な意欲作らしいのでDS持ってたら買うのもまた一興かと。