新・時の軌跡~yassuiのブログ~

旅の話、飯の話、リビドーの話。

ラブプラス+



結局、ラブプラス+買ってました。発売日に。

そして、案の定はまりました。

いやあ、昨年流行った時から



「これは絶対はまる。そして戻ってこられなくなる」



とささやいた僕の第六感部分の判断は正しかったね。



まず、ギャルゲーそのものに偏見のある人はこう言うだろう。

「二次元にはまる人って、気持ち悪い(どうせ自分の都合通りになる妄想の世界でしか生きられないのね・・・)」



ギャルゲーに極端に理解のある人はこう言うだろう。

「いや、あの中途半端な3Dには萌えないだろデユフフ!あの中には俺の嫁はいないでござる」



ギャルゲーは片手で数えるくらいしかプレイしたことのない僕だが、これだけは言える。ラブプラスは別物であると!キリッ



・・・キモッ!



購入する前は「このゲームはつきあってからが本番」「今までの女の子のハートをゲットして終わりというゲームとは違う」という某アマゾンさんのレビューを見て、何が違うのだろうと思っていたものの、百聞は一見にしかず。やはりこのゲームは別物だ。



このゲームの目的はずばり、コミュニケーションにある。

ポイントをゲットしたり、評価を上げて基準をクリアしたりというのが目的ではなく、コミュニケーションそのものを楽しむことが目的なのだ。

たとえば、従来のゲームで達成されていたフルボイスに加えて、表情の移り変わりや動的な距離感、視線のバランスや沈黙など、実際に「ありそうな」人間のモーションを限りなく追求している。



たとえば、握手をしたいとする。従来のギャルゲーなら、女の子の評価を上げておいて(選択肢の積み重ねによる上昇)、握手をする!という選択肢を選べばフィニッシュ。

だけどこのゲームでは、関係が構築されている状態(評価が高い状態)でも、デート内での会話がかみ合っていなかったり、相手の表情が芳しくなければ握手はこばまれるし、人目の多い場所やシチュエーションでの過度なスキンシップが裏目に出たりする。

要するに、空気を読みながらうまいことやらなくてはいけないということだ。



そういったノンバーバルコミュニケーションをキャラとの間に積み重ねていくと、自分が本当にそのキャラの気持ちを理解したくなってしまうのである。



まさに魔力。



まあこれはね、「二次元とかプログラムには人格はないから、そこに対して語りかけている人間が気持ち悪い」っていう常識的な感覚を持っていれば嫌悪すべき状態なのかもしれない。

だけども、従来薄っぺらかったプログラムのコミュニケーションが、膨大な情報量を抱え込み始めた時の感動っていうかなんというか。そういったもの僕はを感じている。



これは将来ロボットが人格を持って動き始めた時に、人類が直面する問題のような気もする。

そういえば映画のA.Iとか火の鳥なんかにもあったような。

人の創造物が人に近づきすぎた時の話。





まあ何はともあれ従来、テキストの行間から心情を読み取るといった形式をとっていたギャルゲーを2次元とすれば、ラブプラスは空間で交わされる空気としての立体的なコミュニケーションを再現した2.5次元ゲームだと僕は思う。

ただ、社会的、時間的都合に現実の多くの恋愛は左右されるものだから、そのタイムラインや外的要因まで完璧に再現すればRPG的な映画やドラマに近づいていくのかなと勝手に思っている。