新・時の軌跡~yassuiのブログ~

旅の話、飯の話、リビドーの話。

坂の街、長崎へ

先週末、写真部のS先輩、動機らと長崎へ行ってきた。
長崎は、前回は佐世保バーガーやハウステンボスの旅だったけれど、今回は市内へ。
まずは大浦天主堂へ。
江戸時代、幕府にキリスト教を迫害されながらもひそかに信仰を守り続けた信者が、幕末に来日した神父と250年以上の時を超えて再開した場所。
大学で結構人間学とかカトリック関係の学問を(単位取りとはいえ)履修していた自分にとってはなかなか感慨深かった。お堂自体もとても綺麗に、大切に使われてきているのだろうと思わせられる雰囲気だった。
カトリックの本山とは遠い遠い島国で、迫害されつつも信仰を篤く守り続けた精神性の高さを感じさせられた。



そのまま繋がっているグラバー園へ。


庭園が綺麗だったお。
という一般的な感想に加えて。
九州でも思ったけれど、海を見下ろす高台というのは夢を描くのにはもっとも適した環境ではないかと改めて感じた。小高い丘の下に大きな造船所があったり、海が広がっていればそこから旅立ちたくなるのが人間の心理ではないかと。
本当の文明開化は九州からスタートしたのかもしれない。
その後はちゃんぽん発祥の地、四海楼へ

四海樓

食べログ 四海樓


さすがのウマさ。野菜の盛りと太麺に大満足だった。
その後、眼鏡橋を経由して


(アイラブユーの石垣)


その後、市電に乗ったり出島(今は復元中)を見学しつつ
浦上天主堂へ。今こそ一枚目のように信徒の手で美しく再建されているけれど、二枚目は原爆の爆風で吹き飛ばされた旧天主堂。いまでも川にそのまま突き刺さっているのが印象的であり、天主堂付近も爆風で頭部が吹き飛ばされたり鼻が欠けている銅像が多数残されていた。


また、平和公園に移動して平和祈念像を見た。像は想像以上に優しい顔をしていたが、原爆と平和を指し示す両腕はその顔に見えない険しさと祈りの敬虔さを与えていた。
その後は長崎の夜景を見下ろせる稲佐山へ行って




中華街で皿うどんと角煮を。

ずっと先輩に運転していただき申し訳なかったけれど、長崎市内を日帰りでとても満喫できた。
広島の修学旅行の時も思ったけど、やっぱり原爆は怖い。
けど、そこから両都市とも立ち直って復興していることを見ると、人間の可能性を信じずにはいられない週末だった。