新・時の軌跡~yassuiのブログ~

旅の話、飯の話、リビドーの話。

進撃の巨チン

紆余曲折あり、今五反田に住んでいる。10年以上、高尾から皇居へと延びる霊脈改め通勤地獄列車中央線の水を飲み続けた僕は、社会人1年目の地方勤務を終え中野の地を選んだ。
理由は2つ。?飲み会の基準が新宿だったので、歩いても帰れるじゃん!という短絡的発想?サブカル(笑)のサンクチュアリ中野ブロードウェイへ行き放題。
しかし職場の田町へは新宿を経由して山手線を4分の1周せねばならぬ。よってしばらくは田町に勤務していると決まった今年の7月、職場からの距離を重視して五反田へ移住したのであった。

五反田での生活は今語ってしまうことでネタ切れになってしまうため、手始めに戸越銀座温泉http://togoshiginzaonsen.com/の存在について語っておきたいと思う。
自転車で10分ほどで行けるこの温泉、公衆浴場のため450円で入浴できるものの、天然黒湯温泉に入浴できる。また07年オープンのため設備も綺麗であり、月2〜3回ほど足を伸ばして浸かりに行く。

中野に住んでいるとき、というより今まで僕には銭湯に浸かるという習慣がなかった。この銭湯の存在を知り初めて足を運んだときは非日常のワクワク感で胸が一杯だった。

「わーひさしぶりだな!綺麗だし。温泉旅行に来たみたい!」

パンツを脱ぎ捨てて足取りも軽く浴場に入った時、僕は自分の目を疑った。

グローバルという言葉にふさわしい大きなうねり、「ウォール・マリア」に見紛う圧倒的存在感と絶望感を備えたラテン系♂とボブサップ系♂が浴槽の縁に鎮座していたのである。

日本男子の矜持を失いかけた僕だったが、毅然として浴槽に使った。人は人、自分は自分。
あえてのスルータイ対応を決めようとした僕だったがどうしてもその存在感が気になってしまう。
敵を知り、己を知らば、百戦危うからず。そんな言葉が頭をよぎった僕は湯煙の中、その存在を再確認してみた。

まさに太平の眠りを覚ます150ポンド砲。惜しげもなくさらされた砲身を見た瞬間、僕の心は開国してしまった。
「こいつらには正面からぶつかっても敵わない。日本人だからこその武器、それを磨かなければ単純な存在感では勝負にならないんだ」

そんなことを思っていたその時!ボブサップ系♂がこちらをチラリと見やった。あかん。あかんで。まだ、心の準備が。
浴槽をのしのしと横断しつつ僕に近づくGUY。
(すごく・・・無血開城です・・・)

覚悟を決めた刹那

「ゴメンナサイ」

手刀を切ってGUYは僕を横切り、僕の背後の電気風呂にざぶんと浸かった。

「Oh,yeah」

完全に僕には目もくれず、電気風呂の刺激を堪能する彼は普通の紳士でした。身の危険を勝手に覚えた僕の思考の浅はかさに恥らいながら、僕はそそくさと2階の露天風呂へ立ち去ったのでした。

言っとくけど、僕は「薔薇族」も「さぶ」も「くそみそテクニック」も「真夏の夜の淫夢」も知りませんし、何よりノンケです。