新・時の軌跡~yassuiのブログ~

旅の話、飯の話、リビドーの話。

「フォローミー」〜世間を気にせず、出会ったころのときめきを取り戻すには〜

あけましておめでとうございます。
どうも僕です。
新年一発目は映画レビューでも書いてみようかと・・・。
ツタヤの発掘名作コーナーに置いてあった1972年のイギリス映画「フォローミー」を新年初映画として鑑賞した。

〜あらすじ〜
会計士のチャールズは、妻のベリンダの行動に疑問を抱いていた。彼は私立探偵のクリストフォローに、妻の行動を探るように依頼する。ベリンダはただ単に、日常の倦怠を散歩によって紛らわせていただけだったのだが、クリストフォローの尾行に気づいて以来、次第に探偵自身に好意を抱いていく……。ささいな疑惑から夫婦間の危機が生じる様を描く。さりげなく、爽やかな幕切れが、非常にここちよい後味を残す。ロマンティックなラブ・ストーリー
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=19932

典型的な保守的英国人エリートの夫と、社会から独立した本当の個人を求め放浪したこともある妻。

最初は互いに個人同士で惹かれあって結婚した二人だが、世間体や仕事に気をとられるうちに恋人という関係を失い、倦怠感を抱いた妻は夫から離れて時間をすごすようになる。
そんな妻が一人の人間として相手と向き合うことへの胸のときめきを取り戻したきっかけは、皮肉にも夫が妻の浮気を疑い雇った探偵との邂逅だった・・・

チープな表現だが、味わい深い、反芻したくなる映画だ。
どれだけ言葉を尽くしても分かり合えない夫婦が復縁のきっかけを手繰り寄せるきっかけになったことは、一切の言葉を交わさずに妻を尾行するというアブノーマルプレイ。
「自分の妻はこういう女だ」「こういう行動や言動をするはずだ」という思い込みにまみれた言葉を投げかける行為が禁止されることによって、夫は初めて妻の女性としての魅力を再確認し、それを愛することの大切さに気づくという話。

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結婚も恋愛もしていない自分が言うのもおかしいことだが、パートナーの新しい魅力を見つけたり、逆に自分の新しい一面を見せたりするっていうことは互いの関係を生き生きさせるためにとても大切なんだなと思った。

去年はあまり見られなかった映画だけど、今年はなるべく意識して見て心を豊かにしていきたいと思う!