新・時の軌跡~yassuiのブログ~

旅の話、飯の話、リビドーの話。

インドで僕も考えた〜3月17日、アーグラへ〜

この日は昨日なんとかゲットした切符で首都デリーからアーグラへ電車で移動。
アーグラはインド唯一の(?)美麗な遺跡「タージ・マハル」を擁する街。日本で言うならば大仏を擁する奈良的な街である。

2日ではあったが慣れ親しんだ世紀末首都ニューデリー駅から列車に乗る。

日本以外の鉄道は時刻表はあってないようなものだ、と思っていたのだが、最近のインドの列車は意外にも提示運行だという。


(別列車の積荷を運ぶおっさん。明らかに過積載。)

そして、ようやく乗るべき列車がやってきた!!










というのはやりすぎだが、まあ満席。


列車の中は日本で言う「網棚」部分も寝台的な感じで席になってる。
そして列車の中にインド人以外はほぼおらず。四方をインド人に囲まれる。

僕らがとったのは本来は3人がけの座席なんだが・・・明らかに4人座っていた。
しかも発車してからしばらくするともう一人違うインド人がやってきて僕の肩をたたく。

「ちょっとそこ開けてくれよ」


やりたい放題か。



そして車内では売り子が1分間に5人はやってくる。弁当売り。チャイ売り。ジュース売り。ここまでは許す。靴下売り。ネクタイ売り。パンツ売り。ぬいぐるみ売り。おもちゃ売り。スカーフ売り。物乞い。聖歌を歌う人。托鉢僧。



・・・



別でやってくれ、マジで!


あと、社内で消費したゴミは基本的にインドの車窓から捨てていた。いくら国土が広いからって自然に甘えすぎだよ、インド人。

車窓外の風景は都会のデリーよりもさらに凄惨、かつ活力に満ちていて、なんとも言えない心境になったが途中からは深夜特急のカトマンズ編とバラナシ編を読み漁っていた。

3時間ほど揺られアーグラと思われる駅へ。
というのもインドの駅には日本のように丁寧に「○○駅」という表示が無い。どの駅にも勝手にフルーツを差し出してくる物売りと駅の水道で勝手にシャワー浴びてる乞食で溢れているのでデリーからの経過時間で測るしかない。

時間的にはここが降りる駅なのだが・・・やはりアナウンスも表示もないので近くの座席のインド人に聞いてみる。

「ここがアーグラフォート駅か?」


「イエス、フレンド」


朴訥そうな少年を信じて降りてみると駅がどうにも田舎臭い。

とりあえずオートリクシャにのってタージ・マハルを目指す。

「タージはここから10キロよ」

タージ・マハルは最寄駅からは2キロで行けるはず。結論で言うと、ひとつ前の駅でおりてました。やはりインド人は信用ならないのか、僕たちがアホなのか。

このオートリクシャの運転手も妙なやつで

「日本の友達たくさんいる。前にのせた人、チンポユニバーシティとおっぱいユニバーシティの学生。大阪と埼玉のやつだった。お前ら、チンポ元気か」



誰だ、こいつに変な日本語教えたのは。




ホテルを案内したがっていたが香ばしい香りが漂っていたので拒否して宿探し。
相変わらずバイブル「地球の歩き方」に頼り屋上からタージ・マハルを臨めるといういい宿(HOTEL KAMAL http://www.tripadvisor.jp/Hotel_Review-g297683-d754720-Reviews-Hotel_Kamal-Agra_Uttar_Pradesh.html)を見つけられた。お湯が出るシャワーにエアコン、wifi付き。インドとしては神クオリティである。しかも相当安かった。

タージマハルにいこうとするも南門には何百メートルもの行列が。

インド人が「俺がチケット買ってきてやる!」と何人か群がってきたが無視してたまたますれ違った日本人に聞いてみると、外人は1キロ離れたチケットカウンターへ行ってインド人の何十倍するチケットを買う必要があるらしい。ちなみに750ルピー(約1500円くらい)。



いろいろな動物を眺めながら35℃の炎天下を歩いてようやくチケットゲット。


と思ったらチケット売り場までアーグラ公共のバスが出てた。もしこのブログを見たインド旅行検討者がいたら伝えたい。絶対バスに乗ってください。



(日本ではゲイ。インドでは仲のよい友達。)
いざ、外国人枠でタージへ!


実に圧巻。予想していたより遥かに大きかった。。



タージ・マハルというのは時の皇帝がベタ惚れしていた后が亡くなったことに悲嘆して建てた墓。当の皇帝は老後に息子たちの権力争いに巻き込まれた挙句幽閉されるという憂き目を見ながらなくなるわけだが、残ったタージ・マハルは本当に筆舌に尽くしがたい存在感、美しさだった。




と見とれて座っていたら日本人と写真を撮るコーナーみたいになってしまい、何人ものインド人と記念写真を取られてしまい上野動物園のパンダの気持ちになったので粛々とタージに一礼して宿へ帰る。

屋上のレストランからタージが見えるというので期待してみたが夜は真っ暗。開き直ってビール片手に夜食をむさぼる。


夜食はカレーにナン、フライドライス。


アーグラの夜はデリーより静か。クラクションの音も祈りの叫びも少ない。

せっかくなので街を冷やかして買い物。

ネット環境だけは本当に充実しているインド。

ここで買ったもの。
蚊よけ「オドモス」


香料がたっぷりはいった蚊よけ。日本のムヒなんか断じてきかないインドの蚊だが、モイスチャー効果、ビタミンE配合、ほんのり甘い香りがするオドモスは効果抜群。日本に輸入したい勢い。何がはいってるか知らんが。


インドの葉巻「ビーリー」労働者階級しか吸わないタバコらしいが15本で日本円にして20円。

重い味だった。


屋上からは朝焼けのタージマハルが極上らしいという口コミがあったのでこの日は早めに就寝。翌日以降地獄を見るとは知らずに・・・