インドで僕も考えた〜3月18日、バラナシへ〜
朝のタージ・マハルを見るため早起きしてホテルの屋上へ。
猿と一緒に夜明けを待つ。
そしてチャイを飲み終わったころ朝日を浴びるタージマハルが!!
その時、僕の脳天から肛門まで鋭い刺激が走った。
「これはヤバい」
階段を降りながらそう思うより先に、僕の下半身のダム部分は半決壊していった。
アーグラにて、パンツ1枚を放棄。
今後の旅に一抹の不安を抱えながらも、旅程は僕を待ってくれない。タージ・マハルからアーグラ城に行くためにリキシャで移動し、アーグラ城前のバザールを冷やかす。
服が足り無くなりつつあったのでシャツを買う。
「いくら?」
「1000ルピー」
当然ありえない値段なので定番の技「帰るフリ」を交えつつ5分の1の値下げに成功。(現地価格はもっと安いかもしれないが)ずいぶん冷たく値切っても写真を撮ろう、というとノリノリの笑顔だから不思議なやつらである。記念に1円玉をあげたらエラい喜んでいた。
スラムを抜けアーグラ城でリシュケシュに向かっていたKと合流。
インド旅行発起人にして途中から勝手に旅程を組み単独行動に走ったこの自由人は、アーグラ城に入城して10分たらずで僕に強烈な不意打ち浣腸を食らわす。
「アッー!!」
今思えばこの浣腸が僕の体内のシヴァ神を完全に目覚めさせてしまったのである。
(インド最強?の破壊神。男根信仰の根源)
アーグラ城にてチップをねだる少年に2ルピーのコインをたたきつけてトイレにチェックイン。この時点で僕の菊門からはリキッドしか出なくなった。
昼食はリキシャの運転手オススメのレフトランで塩焼きそばを食べ、
その運転手に無理矢理お土産屋に連れて行かれ、紅茶や織物や変な銅像をやたらと売りつけられる。
どの土産屋も二言目には下ネタを挟んでくるのが特徴。
「これをお前の好きな女にプレゼントしろ。一発でヤレるぞ」
「ヒンディー語でセックスってなんていうか知ってるか?ジギ・ジギだ!!」
「お前は彼女と1日何回セックスするんだ?」
「おまえ、セックスしてないのか!?早死にするぞ?俺か?俺は1日3回だ」
「そうだ、インド女を紹介してやろう!1万ルピーだ!」
・・・
もはやお土産関係ねえよ。しかも早死にするとか大きなお世話だ。そして猛烈に腹が痛い。
そのままアーグラ空港へ。
ここにきて体調の悪さMAX。頭が朦朧とし始め、悪鬼のような表情で飛行機に搭乗。
カジュラホ→バラナシと乗り換えたが今度は頭痛まで加わり、夜7時にバラナシ空港へ着く。
タクシーを使うもいつまで経ってもデリーで気のいいギリシャ人が教えてくれたゲストハウスに着かない。挙句の果てに違うホテルに連れて行かれ「そのゲストハウスには車じゃ行けないしよく知らない」
とのこと。
体調がいいときのインド節はネタ程度に聞き流せるが。。。
この時は本当に勘弁だった。
ホテルを探すため夜のバラナシを歩き続けることに。
小説「深夜特急」に登場するバラナシはインドの中でももっとも発展から取り残されたイメージのある街なのだが、現代のバラナシ中心街には各種ブランドショップや、マックやピザなどの外国のレストラン、日産やフォルクスワーゲンなどの自動車店などが並び、デリーよりも都会に感じるくらいであった。(デリーの金持ちのいるエリアにはいっていなかったのだが)
結局熱のこもった頭で1時間半ほど街を歩き、インド人にぶつかり、牛糞をメリメリと踏みつけながらゲストハウスに到着。
精魂尽き果てた僕はシャワーと一体化した和式トイレでシヴァと一戦交え、堅いベッドしかない部屋で死んだように眠りについた。