インドで僕も考えた〜3月20日〜22日。バラナシからコルカタへ〜
夜にトイレに起きたのは2回だけ。朝は昨日と同じようにガンジスの朝焼けを眺める。
間近で見れば時に残酷なガンジスの流れも上から俯瞰すればただただ美しい。
バナナを一本食べて午前中はコルカタへの移動へ備え再びベッドへ篭る。
そしてとうとう便に血が混じる。
近い将来医者になるNいわく
「肛門決壊」
前半辛い料理を食べたことにくわえ和式のトイレで踏ん張りすぎたのが原因とのこと。
いささかのショックを抱えながら宿の店主に礼を言いタクシーに乗りバラナシ空港へ。
バラナシの交通事情はインドの中でもさらに最悪である。牛、人、人、いぬ、オート、力車、バイク、が車線関係なく割り込んでくる。
1時間ほどかけてバラナシ空港へ到着し、この時点でデリーへ向かい帰国するHとNに別れを告げコルカタへ飛行機で向かう。
コルカタ空港で腹が復調を見せる。
コルカタからプリペイドタクシーで宿の集うサダルストリートへ。
沢木耕太郎の「深夜特急」にも登場する安宿街である。
コルカタは・・・今までのインド都市のなかでは圧倒的に近代都市だった。
まず街が動物園になっていないし、道も国道のような広さで、車線がフェンスで区切られているので無理な横断も少ない。
当然大量の糞や意味不明に路上に積み上げられている生ゴミもない。
建物は老朽化しているものもあるがそこそこの西欧風なものが多い。
走っている車もバラナシがホンダのヒーロー(ちょっとしたバイク。)だらけだったのに比べ自動車が多く、ブランドも日本車や多々、ヒュンダイなどが多い。
牛がいないだけでこんなに驚くことになるとは思わなかった。
サダルストリートに着き宿を確保すると、薬局で経口甫水塩を確保し
香港飯店へ。
K松は酢豚(鳥)僕はチキンラーメンを注文。麺がつかむと切れるほど柔らかかったが久々の暖かい食事がうれしかった。
帰りにここまでだいぶ失ったパンツと、水を買いホテルへ。
再び泥のように眠る。
〜3月21日〜
朝目覚めると近くのカフェへ。
チーズサンドイッチとラッシーで朝食を済ませるが耐えがたい眠気に襲われ眠りに落ちる。
再度、当たりました。
自分のマンションに昔の友人が訪ねてくる夢や、各国の旅行者がFF10に出てくるシンの嬰児のようなぬるぬるした壁にインドへの思いを連ねる夢を見る。
走馬灯状態。
中華料理を食べたあとに
バーへ行き、
基本的にクリケットの試合がTVで流れると仕事をしなくなる。
店員が客がスマホでやっているゲームをずっと見ていた。。。
このころになりようやくトイレとの往復の日々を卒業したため、
宮部みゆきの「理由」を読み再び眠った。
〜3月22日〜
インドに滞在できるのも今日で最後。
目覚めるとバナナと水で朝食を済ませ、タクシーでカーリー寺院へ向かう。
カーリーは犠牲を好む女神で、毎日山羊の首を捧げている。
寺院へ着くと入り口のおっさんに
「ブレスユー」
と言われ水鉄砲のような容器に入った水を手にかけられ、花を渡され金を要求される。
即断り寺院へ向かうと老若男女がひしめき合う大騒ぎで、カーリーの石に花を捧げようとしている。
物乞いも大集合だった。
次にタクシーに乗りマザーハウスへ。マザー・テレサの棺と、足跡を記録する展示を見ることができた。マザー・テレサの愛に頭を垂れるインド人がパラパラと訪れた。
上智大学出版の本もあり嬉しかった。
マザーハウスを出ると物乞いの総攻撃に合う。
「今マザー・テレサを見てきたんだろ?じゃあ俺に寄付したほうがいい」
いや、お前かなり身なりきれいじゃん。。。
これもまたインドだ。
昼飯はチキンワンタンスープを再び食べた後に海老のカレーを少しもらう。
午後はインド博物館に。インドの神々の像に感動。
その後は地下鉄に乗ってビシュワナート寺院へ。ジャイナ教の寺院で全裸の僧がいることを知る。詳しくは「ジャイナ教 無所有」で検索。
帰りはバスにチャレンジ。
安定の運転の荒さ。しかし20円で乗れる。
で地下鉄の駅まで行き、地下鉄に乗るが女性スペースに座ってしまう。
晩飯はカレーの店にトライするがイマイチの味の店を選んでしまったため、