新・時の軌跡~yassuiのブログ~

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メモ「統計学が最強の学問である〜第一章 なぜ統計学が最強の学問なのか〜」

30℃超えの日々に溶けそう。
どうも僕です。

とあるきっかけで、「データを活用できる人間になりましょう」
という流れに乗ることなり、統計学やらなにやらを勉強することとなった。

その皮切りとして掲題の課題図書を読むこととなったので、備忘録代わりに読書メモを作っていきたいと思う。

統計学が最強の学問である

統計学が最強の学問である

◎導入
あえて断言しよう。あらゆる学問のなかで統計学が最強の学問であると。どんな権威やロジックも吹き飛ばして正解を導き出す統計学の影響は、現代社会で強まる一方である。「ビッグデータ」などの言葉が流行ることもそうした状況の現れだが、はたしてどれだけの人が、その本当の魅力とパワフルさを知っているだろうか。本書では、最新の事例と研究結果をもとに、今までにない切り口から統計学の世界を案内する。

作者:西内啓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E5%86%85%E5%95%93
西内 啓(にしうち ひろむ 1981年 - )は、兵庫県出身の統計家。東京大学大学院医学系研究科医療コミュニケーション学分野助教、大学病院医療情報ネットワーク研究センター副センター長、ダナファーバー/ ハーバード がん研究センター客員研究員を経て、現在はデータに基いて社会にイノベーションを起こすための様々なプロジェクトにおいて調査、分析、システム開発および戦略立案をコンサルティングする。

長田高校⇒東大医学部という時点で相当地頭が良さそうな方雰囲気満点だが、まずは最強と豪語する由縁をたどるため、ページを繰ってみよう。

統計リテラシーのない者がカモられる時代がやってきた
統計学を知らない者は不確実性のある状況で勝負しなくてはならない時、統計学を利用した情報を持っている人間に騙される可能性がある。

統計学は最善最速の正解を出す
決断を実施する時は直感や経験の持論に基づいた議論を重ねるのは時間のムダ。
多くの命が関係する公衆衛生、社会医学、保険行政においてはなおさら重要である。
具体例として、19世紀のロンドンで流行したコレラ対策がある。医者や役人の提案や政策はコレラを殲滅するどころか有害だった。結局コレラをとめたのは死亡者の周辺環境の統計調査による調査結果だった。
旧来の様々な知見に基づく仮説や議論が統計学の調査結果により退けられ徹底されたことで、人類の寿命は延びた。

全ての学問は統計学のもとに
人間の体には不確実性が高く、経験や勘ではなくコレラの例にあったように科学的根拠「エビデンス」に基づいたやり方が大切である。
エビデンスの強力さが知られると、教育学、経済学、野球に至るまで仮説の検証に統計学が使われるようになった。

ITと統計学の素晴らしき結婚
これだけ効果的な統計学がなぜ改めて注目を集めるのか。
それは、膨大なデータ量で裏づけをとる統計学は、調査データの保管、分析が人力では困難だったからである。「紙とペンによる気の遠くなるような作業」はCDなどの記憶媒体や大規模なデータを分析するプログラムにより大幅に効率化された。
一方で、業務プロセスがほぼIT化されてしまった現在、計算技術そのものを誇るよりも、価値ある分析対象が存在しますよ!というお題目が必要である。結果、「ビッグデータ」「ビジネスインテリジェンス」というような、ビジネス的に勝つのありそうなワードが流行り言葉となり、IBMマイクロソフト、オラクルなど各社はデータ分析に投資している。
またGoogleのチーフ・エコノミスト、ハル・ヴァリアン博士はマッキンゼーの発行する論文で
「私はこれからの10年で最もセクシーな職業は統計学だって言い続けてるんだ」
と述べた。
ケンコウになる、賢明になる、裕福になるためには今後、統計学が欠かせなくなる。

・・・数値を扱うことを小学4年生で断念した僕にとっては気が遠くなりそうな気がするが、こつこつ読んでいこうと思う。