セックスの快感は薄めた痛み
と表現しているネット記事をこの前目にした。
最初は男も女もうまくできず、ともすれば痛みを伴い、と時に分でするほうが勝手がいい。
しかし痛みを受け止めるコツをつかむと外的刺激でなくては満足できなくなる。そして強い外的刺激を求めるようになるのだ。とか。
この話はシャンプーやマッサージにも似ていると思う。
自分でするのも悪くはないが、人にしてもらうのがやはり気持ちいい。
また、上手い人ほど一瞬痛く、そして痛みが引いてくる瞬間に快感に変わっていく。
さらに広げると、仕事でもスポーツでも、苦痛と歓喜というステータスが常に隣り合わせであることに気づくのだ。
きっとこの世界には、自分という枠の中でしか得られない快感と、外界と接することでしか得られないより強い快感があるのだろう。
外界からの最高の刺激は一朝一夕には得られない。
時に恋愛であれば濃密な人間関係を必要とし、冒険であれば非日常の探求を必要とし、偉業の達成であれば不断の努力を必要とする。
だがいずれにしても僕らは、日々小さな痛みに耐えたり楽しみながら、いつかやってくる強い痛みに身悶えする時を待ち続けているんだろう。
みんな、ドMだねえ。