新・時の軌跡~yassuiのブログ~

旅の話、飯の話、リビドーの話。

さようなら。そしてありがとう。マイチャリ。

今日、自転車を買い替えた。決断する前から色々な逡巡はあったのだけど、今の瞬間の記憶もやがて消えるものだから、書き記したいと思います。


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【出会い編】

一番薄情な部分なんだけど、よく覚えていない。中学生になったばかりくらいの自転車を、高校2年生くらいで両親が買い替えてくれていたくらいだったかなとおもう。

ただ高校野球の朝早くから夜遅くの帰りまで。受験生のときも通学をずっと支えてくれた。駐輪場の最上階までずっと押して行ったことをよく覚えている。

 

大学になってからと、早朝バイトのときも、酔っ払ってなかば危ない運転のときも、ずっと支えてくれた。

 

【社会人前編】


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社会人になって初めての地方転勤を経験した。長いものとはいえなかったが、初めての一人暮らしに彼がいてくれたことはとても心強かった。名古屋にいたときには自宅から栄や名駅を、ときには名古屋港も何度も走ってくれた。福岡にいたときは姪浜の夕焼けも一緒に見たし、大濠公園をぐるぐる回ったり、理由もなく天神や中洲川端を走ったりした。

 

恐る恐る、新しい場所に足を伸ばしたい、そんな気持ちに寄り添ってくれたのが学生時代から一緒にいてくれた彼だったのだと思う。

 

【社会人後編】

福岡から帰ってきて最初の東京一人暮らし。中野駅から徒歩18分。毎日彼の世話になった。やりきれない夜や寂しい夜には何の理由もなく深夜の歌舞伎町に繰り出した。ただの憧れだったのかもしれない。ただそこへ連れて行ってくれたのは彼だった。

 

やがて五反田へ引っ越した。駅から徒歩が近くなり、駐輪場に入れっぱなしのときも増えた。時たま渋谷や川崎へ走ることもあったけれど、時々埃を雑巾で拭うくらいだったことは否めない。

 

その後僕は結婚し西馬込へ引っ越した。五反田時代より買い物などで頼る頻度も増えたが、一番世話になったのはまさかの一時的な通勤だった。仕事の波で三ヶ月ほど委託先のオフィスに半常駐だった時、頼ったのは彼だった。

夜11時半の池上通りを委託先の課長と疾走した。辛かったけどやはり一緒だった。


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転居の数だけ増えるおしゃれじゃない駐輪場ステッカー

 

今まで、本当にありがとう。

色々な世界を見せてくれたのは間違いなく君だった。本当に、ありがとう。