【サークル】一つの終わりと、ありがとう【引退】
今日、野球サークルの引退試合があった。
ヒットを2本打つことが出来て、みんなの協力もあって、ネタで1イニング登板させてもらうこともできたりして、非常に楽しかった。
四ツ谷の外堀公園のナイターを直視すると視界がぼやけて、今まで3年弱、このグランドで過ごしてきた思い出が走馬灯のように駆け巡った。
振り返ればあっという間だった。
1年生当時、大学の友達も少なく、不安で仕方なかった時期に、野球というコミュニケーションを通じて友人ができたこのサークルは本当に自分の生き甲斐だったと思う。
同期にも恵まれたし、特に野球の時も遊びの時も、人間的にも尊敬できる先輩方がたくさんいる環境は、心がささくれ立っていた自分に幸せを与えてくれた。
だけど、いざ自分たちでサークルを運営するという立場になった時、本当に様々なことが見えてきた。そういった些事を並べ立てて苦労譚を書くのもいいが、それはそれで自己満の極みだからやめておこう。
・・・僕は代が変わってから部長という立場にいることをみんなに認めてもらった。
にも関わらず、野球の面でも、サークル運営の面でも、僕はベストのパフォーマンスをすることができたのか。
自分が本当に楽しかった、笑顔で野球ができる環境を、後輩たちによりよい状態で残すことが出来たのか。
器が足りずいっぱいいっぱいだった僕は確信を持てない。
そんなこんなで、正直後悔だらけだ。
特にキャプテンのDKやマネージャー等、幹部を担ってもらったみんなには本当に頭が上がらない。自分の生来の怠惰さに加えて、他のサークルの兼ね合いやその他もろもろでみんなに与えた負担は数知れない。どんなに頭を下げても足りないと思うくらい。
それでもこの一年間、足りない部分をみんなに支えてもらいながらやってこれたことは、数少ない自分の誇りの一つとして残ると思う。笑顔で野球ができるこのサークルの礎の一端を担うことができた、これだけで僕には過ぎた幸せだ。
サークルを頑張った学生なんてごまんといる。就職面接で熱弁する学生もまた然りといえるだろう。でも大事なのはその事実じゃない。
その経験を通じて各人に生まれた感情だ。
僕の場合は「一人じゃ何もできない」
という気持ちだった。練習、試合、合宿、飲み会、その他運営に関するあれこれ・・・僕一人では何もできなかった。みんなにおんぶにだっこでやってきた。
でも、それを任せられる、信頼の置ける仲間たちだったからこそ、安心しておぶさることができた。
だからこそ、しょうもないダメダメな自分を助けてくれた仲間たちへの感謝の気持ちが、今止まらない。同期のみんなも、毎回試合に来てくれたみんなも、その他いろんなイベントそ支えてくれたみんなも。
今まで支えてくれて、ありがとう。
試合の後、最後の飲み会をセッティングして、楽しんで、最後に締めようとした。締まらなかった。
次期部長の後輩に締めを託した。締まった。
なぜかわからなかったが、その瞬間、とても嬉しくて。胸になにか色々なものが詰まった。そして心が軽くなり、同時に、空っぽになった。
今僕は、いろいろなことを立ち止まって考える時期にいるのだと思う。
大学生活で何を経験して何を学んだのか。
それをじっくりと掘り下げる時期にいるのだと思う。
それを整理して、もし就職活動という次のステージへの門を突破できた暁には、残りの大学生活で、出来る限りサークルに貢献したいな、と。
バーボンを一人あおっていて感情的になっていることもあり、とりあえず今、そんな気持ちでいっぱいです