天王
僕のラーメンランキング3位に位置している、高円寺の天王。南口のルック商店街にあり、高校時代、英語の栄光会で気分の萎えていた僕を慰めてくれた懐かしの味。
結局ここからは足が遠のくことはなさそうである。
街の商店街の中華食堂、というとどんなイメージだろうか。
なんとなく、寡黙なオヤジが黙々と中華鍋を振い、リーズナブルな価格で客の腹をしっかり満たしてくれるような気がしないだろうか。
そんなイメージを裏切らないのがこの天王である。
なんとラーメン400円。大盛りが50円増し。ボリュームも問題ないし、なによりすっきりとした味は荻窪の春木屋本店よりも「ザ・しょうゆラーメン」。
ここのいいところは他のメニューも全般的に神がかってうまいことで、ラーメンに200円アップでつけられるチャーハンも飾らない味でモリモリ食べられる。
また回鍋肉定食やレバニラ炒め定食(今は亡き「どっちの料理ショー」に出演したという料理)も600円前後で大満足の内容。
頑固おやじが配ぜんのお母さんにぶつぶつと文句を言いながら、じっくりと料理を作っていく様子をカウンターに座りながら眺めていると、とても落ち着く。
おやじさんには健康で長生きして、これからもうまい料理を作り続けてほしいなと、切に願うのです。