新・時の軌跡~yassuiのブログ~

旅の話、飯の話、リビドーの話。

広がるアイス・バケツ・チャレンジ(Ice Bucket Challenge)に想うこと

有名人がバケツに入った氷水をかぶるアイス・バケツ・チャレンジ。日本でも有名人が続々やりはじめて話題になってきた。

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(頭皮に直に氷水を浴びる孫正義氏)

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どんなルール?

バケツに入った氷水を頭からかけるか、アメリカALS協会(英語版)に寄付するという筋萎縮性側索硬化症ALS)支援運動のひとつで、どちらかのアクションを選択することも、両方実施することも本人の自由。選択が終わったら次にアクションをして欲しい人を友人から3名SNSなどで指名するというもの。

 

どんな人がやってるの?

Facebookのマークザッカーバーグ

 

ビル・ゲイツ

 

 堀江貴文

 

他にも、スポーツ選手(ネイマールクリスチアーノ・ロナウド、メッシ、タイガー・ウッズ)、IT企業の代表など(アマゾンのジェフ・ベゾス、アップルのティム・クック、)、アーティストや女優(レディ・ガガジャスティン・ビーバートム・クルーズ)など、もはや数え切れない状態。

 

賛否両論なところも

チャリティをイベントのように扱うことが一過性のものとして認識させてしまうのではないか、ということでこのアクションに対して賛成はしない立場を表明する人も少なくない。日本だと24時間テレビへの批判とかもあるしね(あれは番組編成とか金が動いてる感がよらアレだからかもだが)

アイスバケツチャレンジを拒み「氷水はかぶりません!」と宣言した武井壮さんに賞賛の声相次ぐ 「漢だ」「最高」 | ロケットニュース24

 

やりすぎ感もあるけど、僕はやるべきだと思います。

そもそも寄付を集めるためには困っている人たちの状態が伝わらなくちゃ始まらないけれど、人に新しい関心を持たせることは非常に難しく、かつ伝えること自体にお金がかかる。

(チラシ配ったり、街頭で呼びかけたり、イベントしたり・・・CMなんてやったら大変なことになる)

名前自体が人々の関心を引くことのできる価値を持つ有名人。

彼らがアクションすることで難病の支援団体の広告費を善意で肩代わりし、多くの一般人がまずその病気の存在を知る。その中で強い関心を示した人間が寄付をする。

れでいいのではなかろうか。思い切り目立つようにパフォーマンスをし、一人でも多くの人間にPRすればいいと思う。「売名行為」という人もいるがこれ匿名でやってもALSはニュースにならないからね。。

 

僕もALSについて正直知らなかった。

筋萎縮性側索硬化症 - Wikipedia

「症例の半数ほどが発症後5年以内に呼吸筋麻痺を起こし、自力で呼吸ができなくなって死亡する。」

日本ALS協会 - ALSアイスバケットチャレンジ

知られることがまずは価値

「一過性のイベントで終わるんじゃないの?」

という批判もあるけれど、イベントがなければそもそも知らずに時間が過ぎていたはず。

自閉症、うつ、パーキンソン病・・・重度に違いこそあれ、病気や症状の社会的認知が低いことは誤解や無関心にも繋がりやすく患者、当事者が生き辛くなる原因になることは間違いないと思う。

深く理解はされないかも。でも「そういう病気があると知られること」だけでも立派な価値です。たぶん。

 

寄付は自らするもの

やらされてするものじゃないね。ただ・・・

2000年頃の状況を見ると、アメリカでは年間2000億ドル(約20数兆円)を超える個人寄付が行われているのに対し、日本では個人寄付では約4874億円(寄付白書2011)。

社会的格差や宗教的な価値観の違いが影響しての金額だと思うけれど、もう少し心を豊かにもって喜捨、寄付できる人間にならねばと思った。

 ちょっと前に見たタイの生命保険のCMを思い出した

「与える男」

 ついつい、自分のことばっかりになっちゃうけどね。自戒をこめて。