村上春樹風に僕の腐敗したある日を描く
「今何をしているんだい?」
友人Mからの電話だった。
「いつも通りさ。サーモンをつまみにビールを飲み、ニコニコを見ているよ。あとは、僕の隣に無条件で笑顔をくれる女の子さえいれば、こんなに優雅な生活はない」
「あきれた」
「やれやれ、大学生なんだ、毎日目覚まし時計に急かされて、頭のネジをきつく巻き続けなくてもいいじゃないか」
「なあ、君、今日はチャイ語のテストじゃなかったか?」
僕は思わず電話を手から落としてしまった。
チャイ語のテスト
僕はその言葉を何度もつぶやき、消化しようと努力した。
猫に引っ掻き回されたかのような僕の部屋が、ぐにゃりと曲がるような感覚を覚えて、このまま天井に押しつぶされてしまうような気さえした。
しかたなく、僕は射精した