七夕プレイ
7月7日。どう見ても七夕です。本当にありがとうございました。
七夕は恋人達のイベントデーと定義されるのかどうかはわかりませんが、一年に一度だけ会えるという銀河系光年単位遠距離禁欲カップル、織姫さんと彦星さんに一筆ささげようかと思うわけです
(18禁。いまさらながら)
於:天の川 西河岸
彦星(牽牛星)「今年もあの日がやってくる・・・催涙雨に見舞われねばよいが・・・」
織姫と彦星が天帝に仲を裂かれてからもう何千年が経ったのだろうか。
一時は夫婦生活の楽しさに耽溺するあまり牛を追うことも忘れた彦星だったが、一年に一度の七夕の日にのみ逢瀬を許されてからというもの、日々仕事に打ち込むようになっていた。もともと働き者であることを天帝に見込まれて織姫の婿に選ばれた彦星である。�1の牛飼いの座を欲しいがままにし、誰もが認めるKingOfCattleman、略してKOCとしてその名を銀河に轟かせるようになっていた。
於:天の川東岸、天帝の宮
一方、父である天帝のもとで機織にいそしみ続けている織姫もまた、日々彦星を思いながら健気に働き続けていた。
天帝「織姫よ、いつも同じ単衣を着ておるのう。最近下界で発表された新型のチャイナドレスでも着てみたらどうじゃ」
織姫(織女星)「あれはどう考えても改悪です。あの独特のフォルムに、スリットがなければチャイナドレスとはいえないのです。偉い人にはそれがわからないのです。」
七夕が近づき、胸にこみ上げてくる熱い想いを天帝に気取られぬように、いつも通り気丈に機織を続ける織姫。
(・・・父上、父上がどんなに私の天職を機織と定められ、二人の仲をお裂きになりましても、私自身が決める私の生きる理由はあのお方、彦星様の存在そのものですわ。誰かのために生きて、それが全てで何が悪いのでありましょうか)
今織姫が織っているのは、いつも織っている、四季の移ろいに伴って輝きを変える五色の錦とは違った錦で織られる、青白く静かに輝く天の羽衣。毎年彦星に会うためだけに新しく織っているのだが、当然天帝には秘密である。
そんな二人に、今年も七夕がやってくる。
七夕当日の夕刻。
於:天の川 西河岸
天の川は今日もほのかに白く、規則正しく輝いている。下界の有名な小説に「天の川はミルクをこぼしたようだ」というような表現があると聞くが、なかなかうまいことを言うものだ、と彦星は思いを巡らせる。最も手塩にかけて育ててきた和牛「義経」を伴って今年も河岸までやってきた。自分が精魂こめて育てた牛こそが、この一年の努力の結晶として織姫の目に映るものと、彼は信じてやまなかった。
最初の逢瀬の時に川が雨で増水し、悲嘆に暮れる二人を見かねたかささぎたちが天の川に橋をかけてくれてからのこと、毎年七夕にはかささぎたちがやってきてくれるようになり、今年も一羽、また一羽と集まったかささぎが連なって翼を広げ、橋が形作られようとしていた。
日もとっぷりと暮れ、橋もできあがろうかという頃、義経がにわかに暴れ始めた。
彦星「どうした!?義経」
その時、橋の向こうから一年間恋焦がれた織姫、まさにその人がゆっくりと歩みを進めていた。
彦星「織姫!!」
織姫「彦星さん!!」
宇宙に燦然と輝く青白い羽衣を纏った織姫の姿は、一年間の禁欲生活もあいまって、彦星の脳髄を一瞬でとろけさせた。
(織姫、君はなぜこんなにも美しく、僕の心を捉えてやまないのだ、今夜は・・・今夜は・・・)
彦星「織姫、見てくれ、この一年間僕の全てを注いできたのがこの義経だ。今夜はこいつに乗って河岸をゆっくりと散歩しよう」
織姫「この引き締まった体に精悍な顔つき、さぞ一生懸命調教されたんですね・・・。ええ、では」
彦星は自前の二人乗りの鞍に織姫を抱え上げた。
すると
織姫「きゃっ!なに?この突起!?」
牛の鞍の、背中の中央よりやや前の部分に男根によく似たものが埋め込まれていた。
織姫「こ、これは張形?」
彦星「いや、これはディルドだね」
高さは10センチ程度と一見小ぶりに思われるそれだが、固定型ディルドとしてはごく一般的な大きさと言えた。色は肌色で形状も男根そっくりにできていたため、それは実に淫靡な雰囲気を天の川の岸辺に醸しだした。二人乗りの鞍は、ディルドの固定してある前方座席と、ディルドの取り付けていない後部座席に分かれていた。
彦星は織姫を見てにやりと笑った。彼にとっては筋書き通りの反応だったのだろうか。
彦星「織姫、じゃあ、最初は後の座席に座って」
織姫「はい・・・」
彦星の漏らした「最初は」と言う言葉には大きな韻が含まれている。最初があれば後がある。後からディルドの固着している前部座席に座ってもらうよ、と言う意図が示唆されている。利発な織姫は彦星の考えをすぐに理解し、後部座席に座ろうとした。
彦星「ちょっと待って。股布をはずしてもらおうか」
織姫「あ・・・はい・・・」
織姫は彦星に促され、彦星に背を向けた態勢で羽衣の中に手を忍ばせた。
人っ子ひとり見当たらない夜更けの天の川とは言っても、織姫に緊張が走る。まもなく羽衣の下から、淡いピンク色の嵩の低い布切れが顔を覗かせた。
織姫はそそくさと布切れを丸め、使いのかささぎに渡した。かささぎはそれをくわえて、東岸の宮へと力強く羽ばたいていった。
彦星「じゃあ・・・」
織姫「うん」
織姫は鞍に手を掛けた。
彦星は織姫が後部座席に乗り終わるまで手で支えてやった。
織姫「きゃ、牛に乗せていただくのは本当に久方ぶりです」
織姫は無邪気にはしゃぐ。
彦星「ははは、でも義経の鞍はふつうじゃないよ」
織姫「そうだけど、すごく・・・うれしいです」
織姫は牛の歩みのリズムに身を任せて、ゆらゆらと揺れていた。まるで二人が結婚生活を営んでいた頃を追想するかのように。織姫のロマンチックな想いを断ち切るかのように、彦星の指が伸びてきた。最初は下着を着けていない腰にじかに触れた。
織姫「あっ・・・」
彦星は乗り物にまたがった織姫の横で寄り添うようにして、羽衣をめくり上げ、やさしく素肌を愛撫した。
織姫「あぁ〜・・・あぁぁ〜・・・・・・」
彦星「どれ、ここは一年間どうしていたのかな?」
織姫「あ・・・いやぁ・・・」
彦星の指は秘密の泉に滑り込んだ。織姫はまたがっているために、足を閉じることができない。彦星の指はすぐに泉に到達した。
(ヌチッ・・・)
彦星「あれ?もうこんなに濡らしているじゃないか。こんな和牛の上で感じるなんて、嫌らしい織姫」
織姫「だ、だってぇ・・・あぁっ・・・気持ちいいんだものぉ・・・」
(ヌチョ・・・ヌチョ・・・ヌチョ・・・)
織姫「あぁん、いやぁ〜・・・だめぇ〜・・・あぁぁ・・あぁぁ・・・」
いつしか薄い繁みの下にひそむ泉は満々と水を称え、織姫は仰け反りながら歓喜の声を上げていた。彦星の指がリズミカルに抽送される。
織姫「あっ・・だめぇ・・・あぁ・・・あっ・・・あぁっ・・・・・・」
彦星はあえぐ織姫の羽衣を、日々鍛えた太い腕で剥き上げ、その白く張りのある。艶やかな肢体を天上でさらした。その痴態に対する羞恥心が高まったのか織姫は
「あンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン」
という嗚咽にも似た喘ぎを漏らし、弓のように反り返って鞍の上で静かになった。
彦星「織姫、夜は長いよ。今度は前の座席に座ろうか」
・・・彦星のあまりのキモさになんか虚しくなってきたので
続かない。
皆様、よい七夕ナイトを。