新・時の軌跡~yassuiのブログ~

旅の話、飯の話、リビドーの話。

【必読】先輩面緊急レポート

どうも僕です。

四月から一ヶ月に一人ずつ入れ替わりで新入社員が僕の職場に来ていて、僕は彼らのトレーナ(教育係、アドバイザ?的な存在として)として仕事を任せたり、進捗を見たり、相談に乗ったりしている。今までは僕はチームの中ではマネージャーではなく、実行部隊のプレイヤーとしてがむしゃらにやってきたのだが、ほんの短期間直接の部下的存在(実際は相棒くらいの感覚だが)を抱えることで改めて気づいたこといくつかあった。


1.つい自分の話をたくさんしたくなるが、昔話は控えめに。建設的な会話を

新入社員の気付きは、潜在的な問題を新発見することもあれば、今まで語りつくされてきたことの掘り起こしということもある。
まあ大半は後者なので、議論の経緯をしっている人間からすると

「その話はな、とっくの昔に話題に出てて、これこれこういう理由でできないんだよ!」

と積もる話をついつい返してしまいそうになることがある。これはいかん。
反射的に前例や失敗例を持ち出すことは、思考停止している内容の押し付けなんだよね。
その「当たり前」が自社、顧客、競合などの観点から見たベストバランスになっているいい意味の当たり前なのか、課題や複雑な事情から暗黙の了解状態になってしまっている当たり前なのかを自分の中で整理することが大事だと思う。

後者であれば改めてそれを問うていかなくてはならない。
一種の完成形のように見えたとしても、人間のやることに完璧は無いので、疑問がシェアされた瞬間にもう一度洗い出さなくては自分の頭もどんどん堅くなってしまうし、後輩だってどんどん物を語らなくなって思考停止してしまうのではなかろうか。
後輩のナイフの刃をなまくらにするのではなく研いでやるにはどうしたらいいのか、日々是自問自答である。

話を聞く時間が3、聞きながら考え、回答する時間が1くらいのほうがうまいこと回る気がする。
こっちからの説教が後輩の話す時間を上回らないようにしていきたい。

[[[[2.完成度少し低めでも早めにタタキを出すことが大事]]]]
どんな企画も仕事でも、ひとりで完結できるものは早々無い。
たとえば取材記事を一本書くにしても、誤解を招く表現などがないか、その記事の本旨がズレていないか先輩や上司に校閲してもらったり、取材先との意識の相違が無いか、確認した上でようやく世の中に出せるものが出来上がる。
そういったブラッシュアップの結果、表現やボリュームが第一稿と最終稿が似ても似つかないものになるというのはよくあること。

ただし会社に仕事をさせてもらえる時間というのは限られているので、最短距離で自分の付加価値の背骨を作り少量の肉をつけて
エスカレーションし、判断を仰ぎ方向性を常に確かめながら仕事をするのが吉だと思う。
(ただしこの仕事の仕方は上司のタイプによっては怒られるかもしれないが・・・)


3.素直さと礼節ってやっぱり大事
やはり人間、素直に教えや協力を乞われることに悪い気はしないもんです。
その後にしっかりとお礼を言われるのもまた然り。
当然、僕の先輩や他部署の方も同様に僕のことを見るはずなので、決して驕らず増長せず、
丁寧にコミュニケーションしかなくてはなあと、改めて思った。

まだまだ精進せねばなあ、と思う新入社員トレーナーの振り返りでした。