新・時の軌跡~yassuiのブログ~

旅の話、飯の話、リビドーの話。

なぜはいったし

後輩に

「今の会社に入社を希望した理由と、何で先輩がそれをやりたいと思ったのかを教えてください」

みたいなことを聞かれたので、その返事をしつつ考えてみた。



最初に就職活動を始めたときに考えたのが「みんなの当たり前を支える」ってところだった。

僕は阪神大震災被災してから、当たり前が全て崩壊して人間が丸裸にされる恐怖感が結構根強く心の中に残っていた。

それだけに、何十年か働いた後に振り返って、誇りを持てるだろうなと思うのが、そういう当たり前を支え続ける自分なんだろうなって思ったわけだ。



まあまだ学生だから当然予想でしかなったけど。

あと某企業でダム作りやってて昨年亡くなったじいさんが、死ぬまで電力の話ばかりしてたっていうのもある。

要するに、働くならそういう人々の当たり前を支えていく公益性の高い仕事がしたいっていうところから就活をスタートした。







で、まあ最初インフラのくくりで見てたんだけど、その中でも次第に通信に興味を持ち始めた。

そこでまた新しい視点が生じた。



クサい話になるんだけど、僕は「伝える」っていう行為って人間の非常に原点に近い行為だと思っている。

衣食住は人間の基本だけど、それ以上に社会生活の基本を成り立たせてるのがコミュニケーションだなって。

身近だった部活っていう社会もサークルっていう社会も、これからの企業っていう社会も、最小単位である家族っていう社会も、コミュニケーションがあるからこそ結束が保たれるわけで。



自己分析をしていくなかで、僕は実は自分は非常に業務的に言うと能力的なポテンシャルの低い人間だなって思った。スキルといえるスキルがないのホント。集中力とか発想力、応用性とかセールスポイントになるものが無い。



でもある程度他人に負けないなと思えたのが、コミュニティ内でのクッションになるっていう能力。

誰にもムダな壁を作らないで接することで、仲のいまいちのヤツが集ってもなんとか全体の仕事を回していける環境を整えるっていうのかな。そんな感じ。

でも逆に言うと、皆に助けてもらわないと自分での決定力が無い、ということ。

よって、コミュニケーション命の人間なわけ。



だからこそ、人が思っていることを伝えるためのツールに関わることができるっていうのはなんかすごく自分にあっていて、納得して仕事に入っていく覚悟ができるかなと思った。

実際に携帯電話とパソコンという二大ツールはこの10年くらいの僕の人生を大幅に変えたと言っても過言ではないし。







で、具体的にどんな悩みを解消できる仕事かっていうと、これが正直無限大すぎるんだよね。これまた学生の浅知恵でしかないんだが。



回線とかネットワークっていうのはあくまでハードであって、技術的にかなり進んだハードがある一方、それを生かすソフト、つまり使い方がすごく求められてるんだなっていろいろ見て思った。

予算の少ない企業であれば電話代を削減できて高音質のIP電話からはじまって、大企業になれば社内の共有データシステムのオーダーメイドや、電話会議や自宅で仕事のできるテレワークのシステム。

個人の利用なら高速、大容量通信の実現による医療、教育、エンターテイメントに至るまで、相当に広範囲のコンテンツの開発の余地がある。

でもそれぞれのプロジェクトが、多様なコミュニティの中での繋がりを円滑化させたり、新しい繋がりの創出のきっかけになるわけだから、そういった部分が仕事で貢献できる部分なのかな、とも妄想してみたり。



そういうことを考えると、グループの中でも今の会社は、法人から個人まで本当に広範囲の事業をカバーしていて、とにかくグループの中でもパイオニア的な位置にあるから、魅力的だと思った。基本的に一応リーディングカンパニーで研究所もちだから、新しいことを考えたり試す知的財産と予算的余裕もあるし。



これから日本がどんな産業構造になるかわからないけど、ネットワークの知識を最低限身につければ自分の人生にも基本軸ができていいかなと、そういうのもあったかな。





まあそんなこんなで今に至るわけです。

だからどんなにエグい課題出されても凹まないようにする!



そして笑う犬がおもしろい