新・時の軌跡~yassuiのブログ~

旅の話、飯の話、リビドーの話。

人はそれをミスチルという



ようつべさんでみすちるの新曲、箒星のプロモを見た。シングルらしい桜井さんパワー全開の曲。ついでに今までのプロモもだらだら見まくった。いつみてもくるみには泣かされますよ。

さて、今日はこのONEの核である割にここで3年間一度も触れていないミスチルというサンクチュアリにこっそり足を踏み入れてみようかと存ずる。レビューってひさしぶり。

僕がミスチルと出会ったのは中2の秋。春先、たまたまNACK5でかかっていた天体観測を聞いて音楽のすばらしさに目覚め、GEOで手当たり次第にCDを借りまくっていた僕は、なぜかミスチルには手を出さなかった。

きっかけといえば、野球部にいたG君がミスチル好きだったことだろうと思う。そんな彼に薦められた「深海」を借りて聞いたとき、脳を鈍器で直接殴られたような(不可能だがww)、にぶい衝撃が走った気がする。

これは、大人だ。

と。

マシンガンをぶっぱなせだったかな。たぶん中2といえば、それこそ「見えない敵」の気配を感じるころだから、善悪の矛盾を音楽で歌う桜井さんにほれた。情熱は約束を守るっていってくれてるバンプを青い衝動とするなら、ミスチルは酸いも甘いも知っている大人が唄う平成の無常みたいな感じですかね。それぞれかっこいい。

それと同時にミスチルには限りなくポップな要素がある。いわゆるシングル系で出す桜井メロディ。イノセントワールドあたりで確立されてから、そのさわやかさは数々のヒットを生み、その存在を世に知らしめた。特徴は、ネガティブな状態→人生全肯定のポジティブさ。「俺だめだよ〜もうどうしようもないよ〜」から「そんな部分も全部ひっくるめて俺なんだ、腹をくくってやってやろうじゃねえか!!」っていうイメージ。短所を愛するミスチルの包容力が、男女問わずミスチルが愛される理由だと思う。自分に悩む若者と呼ばれる時期にミスチルがいた人から、支持されるのももっともである。なぜなら平成世代にとって桜井さんとは人生の等身大の「超兄貴」だからである。

ちなみにアルバムに関してはもう完全にだめぽな状態とか、バイオレンスな本音とか、女たらしでへたれな部分とか、時には暴走するリビドーをさらけ出していて人間味あふれる人柄がうかがえる。あ、やっぱり桜井さんは神じゃなくて人間の超兄貴なんだ、と。そこでまた桜井さん尊敬度アンド親近感アップみたいな。

まあそんなわけでミスチルにはまった僕は中3になりギターをはじめ簡単に弾けるミスチルの練習をして(名曲は簡単なコードでできている・・・クラシックからビートルズ、現代に至るまで変わらない真実)サザンアンドミスチルフリークの堀内扶という謎の男に出会い、そいつに引き寄せられるようにONEに入りました。

受験期にもミスチルはぴったり。鬱なときにもミスチルはピッタリ。バンプが興奮剤ならミスチル精神安定剤

ちなみにミスチルは年を経るごとに確実に厚みを増した楽曲を出していると信じてる。特にアルバムで。人生の年輪がそのまま影響されてくるんだけどメロディは飽きのこないものになってる。ポテンシャル神。これからもがんばって。でももう倒れないで。

大好き。ミスチル