分離不安と絶対領域
自分が嫌い。自分の価値が認められない。誰もがしばしば陥るジレンマ。
自分を傷つけたくない。人に嫌われたくない。だから距離をとりたくなる。
でもどんなにあがいても、他の人達とのつながりによって、自分自身は作られている。
他の人の形を見ることで、自分を知る。他の人との壁を知ることで、自分を知る。人は互いに補完し合う。
外から与えられた情報を信じて、初めてヒトは生きていける。
しかし、心が絶対的な壁を持っている限り、100パーセント他人を知ることができるヒトは存在しない。(でも、必ず自分をすべて理解してくれている人がいると信じ、嘆くことになるケースは珍しくないようだ。特に、男と女の間には)
よって、一人の人間がもてる世界観は小さなものだ。そして人間はその小さな尺度でしかものごとを計れない。他人から与えられた真実からでしか、ものごとが見れない。だが、その真実でさえ受け取りかた一つで違ったものになる脆弱なものだ。
自分を1番知っているのは自分だし、自分の価値を認められるのも結局のところ自分しかいない。
自己嫌悪に陥った時にはまずそう信じるしかなさそうだ。
全く人間の心は厄介で愛おしい。不自由な自由が、1番気持ちいい。
そんなことを再確認できてよかった。