白虎隊
テレ朝の白虎隊を見た。山Pが主演ということで妹が見たがっていたので見ることにしたのだが、う〜んなかなか。
白虎隊は、薩長連合を基盤とする新政府軍と、旧幕府を支持する会津藩との戦いで投入された16、17の少年部隊。旧式の武装で、新式の装備を有する新政府軍と山中で戦い壊滅的打撃を受けた後退却するものの、燃える城下を見て会津城が落城したと思い、19名が自刃した。
山下智久演じる酒井峰冶は傷を負ったまま山中で部隊とはぐれ、自刃しようとするも、砲術を教わった女性から託されたおきあがりこぼしが転がっておきあがったのを見て、自刃を思いとどまり、そのまま生き続ける道を選ぶ。
女は物に感情を仮託する。それは母親から渡された歌の書かれた短冊であったり、想う女性から渡された人形であったりするが、それを見ることで男は守るべきものの姿を脳裏に浮かべ、戦場に赴く。守るべき者、大切な者は男の生き甲斐である故に、男は恋人から貰ったものにいつまでもこめられた気持ちを感じ、なかなか捨てられない生き物なのかもしれない。
話がそれた。
人は大切ななにかを守るために戦うという。多くの人にとってそれは家族であり、愛する人であり、また大義であるかもしれない。まだ女性と接点のない白虎隊の少年達の場合、守るべきものは家族である。
それが一途な美しい気持ちであることは否定できない。
しかし。
男たちのYAMATOを見たときも思ったが、過去に人はそうやって、ある時は国内で、ある時は外国と、攻める者は正義、大義の名のもとに、守る者は愛するものを守るために、傷つけあって殺しあってきた。
人はそうやっていままで数々の過ちを犯してきた。結局どのようなものでも戦い、殺し合いは過ち、罪でしかない。
その局所的な過ちの積み重なりが国家を作り、国家同士の過ちの最たるものが第二次世界大戦であったのかもしれない。そう考えれば、第二次世界大戦は、ピラミッドのように重なり続けてきた世界全体の過ちの終局であるべきだ。
これ以上の過ちが積み重ねられるのであれば、人間という種に進歩という希望の光を見出すことは難しいのではないだろうか。
後世に、このような生き様をした人間がいたと伝えられることが白虎隊の、戦艦大和のクルーの死んだ意味であるならば、もう彼らの死から余計な戦いをすることの無意味さを学ばなくてはならない。
ここで踏みとどまれなくては、おそらく人間に進歩はないのだと思う。
「美しい国」がどのようなものかはわからないが、僕は、先祖から生き様を学ぶとともに、彼らの屍の上に立つ者として、誇りを持って非戦を主張できる国が美しい国ではないだろうかと思う。
きっとこのままピラミッドを積み重ね続ければ最終的には・・・
正義と信じ、解からぬと逃げ!知らず、聞かず!
その果ての終局だ!
もはや止める術等ない!そして滅ぶ!
人は滅ぶべくしてな!
この憎しみの目と心と、引き金を引く指しか持たぬ者達の世界で!
何を信じ、なぜ信じる?
所詮、人は己の知ることしか知らぬ!
まだ苦しみたいか!いつかはやがていつかはと!
そんな甘い毒に踊らされ、いったどれほどの時を戦い続けてきた!
もはや止めるすべはない!地は焼かれ、涙と悲鳴は新たな争いの狼煙となる!
byラウ
人間の作り上げた世界は自らが生み出した大義のもとに作られた災禍、核の炎に焼き尽くされ終焉を迎えることとなる・・・
のでは????
人間の可能性を信じて生きていきましょう。
宗教みたいwwww