新・時の軌跡~yassuiのブログ~

旅の話、飯の話、リビドーの話。

生きている。12年目。

震災から12年という歳月が経った。

早朝からバイトがあり、5時46分には心の中で、「しあわせ運べるように」を歌った。声に出さなかったのに、涙がじんわりとにじんだ。



無事新聞は発行され、先輩とお疲れ様飲みのようなものをした。

自分の書いたものが記事になるというのは、やはり喜びだなと思った。そう、僕は生きている。



なくなった方々の分も、毎日を大切に生きていこう。



震災の起きる前、「一緒に遊ぼう」と約束していた友達がいた。



震災で彼は亡くなっていた。崖に立つ家で、家族も何人か亡くなった。

もう二度と彼は帰ってこない。それを知ったのは混乱が一段落し、クラスの減った小学校の授業が再会されてからだったが、彼の死は僕の心に抗えないものの存在を教えたことは確かだ。自然が時に見せる恐ろしさ。人の魂を抜いてしまう死という現象。



彼の人生は小学1年の冬でとまったまま。僕は今大学生。僕は震災でなくなった方々の命を吸って生きている。そう思って毎日を過ごさなくてはならないなと、毎年この日に目を閉じる。

人々の心から、震災の記憶が薄れないことを祈る。