新・時の軌跡~yassuiのブログ~

旅の話、飯の話、リビドーの話。

ひょうひょうと

今日、債権各論の授業中に猛烈な便意におそわれた僕は便所へとドロップアウトした。

そこでナイアガラの滝を体現した後、とても心地よかったので教室の前のベランダでくつろいでしまった。

眼下に真田堀を見下ろし、迎賓館を臨む5階のベランダに立った僕は急に既視感に襲われた。

ちょうど去年のこのころ、ここでよくひとりぼっちで外を眺めていたことがあったなあと。





共学のみでなく、全体的な大学の雰囲気に勝手な疎外感を感じていた僕は一年の前期、やや自嘲気味に孤独をむさぼっていた。

昼休みは常に一人で速攻で飯を食い、携帯厨になって大学生活板をチェック。ぼっちが自分だけでないことを確かめ自己満。一人の時間を有効に使えば孤独こそ最強の武器と屈折したプラス思考。



空き時間はトレーニングセンターで体育会集団の中で浮きながら筋トレ、もしくは音楽を聞きながら狂ったように大学内、近辺を歩く。競歩ならぬ狂歩で行動範囲を広げる。

授業が終われば同じような気持ちをもっていたKOのほうのたすくとつるんでひたすらカラオケ、もしくは新大久保で一人もしくはまさとと連ザ。

帰宅すれば本を読むかゲーム。夜になればパイレーツカリビアンコム状態。動ナビと仲良し。そんな毎日だった。



だがふぁいあーばーずで仲良くなった先輩、友達を皮切りに、少しずつ友達は増えていき、僕の屈折した荒んだ気持ちはやわらぎ、一人の時間も少し減った。



そして二年生。学科の授業も増え、学科のともだちとも接する機会が増えそうだ。少しは情痴に根を張って生きていけるようになったのかなあ?



そんなことを考えながら今日久しぶりに上智の生活板をみてみると

オリキャンどうしようネタ→サークルどうしようネタ→ひとりぼっちで死にそうだよネタ→女の子となかよくなれないよネタ→オタク少なくて辛いネタ

とほとんど去年と同じ流れになっていて失笑してしまったwww







幸いなことには、いままでどこにいってもいい友人に恵まれてきていることだ。神戸、東京の小学校、中高時代に引き続き大学でも様々な人と接することができた。



そのどこでも共通して感じたのは、とりあえず一つのコミュニティに根を張ること。一つのコミュニティに献身的に、うまくやれば信頼というお金で買えない価値を手に入れることができる。そうすれば自分の居場所もできるし、アイデンティティをふらふらと中途半端に求めることも少なくなる。すると足場が固まり、いろいろな分野に安全に旅をすることができるようになる。

思えば、僕の中学一年の時もかなり孤独だった。ここは自分の居場所ではないと思っていた。弁当を一人で食べ学校が終われば即帰宅してドリームキャストシーマンと会話していた。

でも好きだった野球を通じて仲間を得て、その仲間を通じクラスでも友達が増えた。二年になったらなぜかクラス推薦で生徒会長選挙に出る羽目になった。正直いやいやなったものの他のクラスの友達と仲良くなれたり、得たものは大きかった。

高校になったらなったで野球がよりディープに生活に染み込んで、野球部の仲間とはほぼ毎日顔を合わせ、変態的に硬い絆を手に入れる。すると心の支柱を野球にもとめることができたので、数学で学年最下位になっても、授業中睡眠キャラ確定になっても、なぜか平然といられた。一流校みたいに血がでるくらいまで練習してたわけじゃないのにwww

野球が終わってからの夏休みは心を完全に失くしてしまったけど、受験までの半年は文系クラスの廃人組とともに戦うことでモチベーションを高めることができた。毎日予備校行く前に馬場のゲーセン行ったり、深夜にアホみたいに一生懸命ブログ更新したりしてた。そして受験をなんとか乗り越えて大学入って上記のようになって今に至る。



まあ以上のように、自分の属しているコミュニティが楽しければ、万事がうまくいく、そう思える。だからコミュニティのために時間や労力、お金を使うことは大切だ。と信じる。他人とのつながりの強さはその人の強さに密接に関係するし。





だが同時に、一人の時間の使い方も大事だと思うようにもなった。勉強だけでなく、個人的な能力を集中的に高めるには一人の時間をいかに積み重ねるかが大事だ。そこで向き合うのは自分であり、本当の敵が自分であることが見えてくるのではないだろうか。

集団に慣れると一人は辛い時もあるがより自分にハイリターンを求めるなら効果的に一人の時間を使えばいいんだな、と。資格の勉強とか、体を鍛えるとか、習い事とか。そうすれば自分磨きになって将来役に立つはずだよね。自分にお金と時間を効果的に投資するというかなんというか。でもこればっかでも絶対ダメ。抜き身のナイフみたいな切れるヤツになっても、危険な香りが勝って多分誰も触ってくれなくなるよね。





多分大学生活ってこの二つのバランスのとり方を学ぶところだと思う。



孤独か集団か。



たくさんの時間を使って多くの人と繋がる。それと同時にある程度の時間を使って集中的に自分を高めていく。



こんな大学生活にしていきたいなあ。



とぼやく民法再履男でした。