新・時の軌跡~yassuiのブログ~

旅の話、飯の話、リビドーの話。

スイーツ(笑)

今一部ネットでスイーツ(笑)という言葉が流行っているのをご存知か。





スイーツ(笑) パスタ(笑) ランチ(笑) セレブ(笑) ビビッド(笑) 女性の鬱(笑) 癒し系(笑)

マイナスイオン(笑) Wハッピー婚(笑) ダイエット(笑) エステ(笑) フェミニン(笑)

専用コスメ(笑) ナチュラルスイーツ(笑) 夏色コスメ(笑) 秋色ファンデ(笑)

レディースプラン(笑) アメニティライフ(笑) 自分らしさを演出(笑) 隠れ家的お店(笑)

マイブーム(笑) 若い女性に人気(笑) 思い切って残業(笑) デキる女性(笑) 岩盤浴(笑)

がんばった自分へのご褒美(笑) 高級ブランドショップ(笑) セルフプレジャー(笑) お忍び(笑)

等身大の自分(笑) ピル(笑) くつろぎインテリア(笑) 常に上目遣い(笑) 愛され上手(笑)

さぁ自分磨きがんばろう!(笑) ロハス(笑) スローフード(笑) デトックス(笑)

ダメージヘア(笑) 納豆で血液サラサラ(笑) 保湿成分配合(笑) ふわモテカール(笑)

アロマテラピー(笑) 小悪魔メイク(笑) 自立した大人の女性(笑) そんな彼女の普段の顔(笑)

ハッピースピリチュアルメイクアップアドバイザー(笑) スローライフ(笑) ガーリッシュ(笑)

アダルトなショットバー(笑)  流行にキャッチアップ(笑) キラキラ小物(笑) 詰め放題(笑)

モテカワ(笑) ピラティス(笑) ホットヨガ(笑) ハリウッドスターにも大人気(笑)

骨盤体操(笑) くつろぎの温泉宿(笑) ツンデレ系でカレの気を引いちゃえ!(笑) 艶女(笑)

キッチュなサーフガール(笑) 酸素バー(笑) 可愛い顔が台無しだぞ!(笑) かわいい(笑)

鏡に向かって頑張れ私!(笑) Lady nanoty(笑) ヤバイ(笑) キテる(笑) ほっこり(笑)

ニートラップ(笑) 女だけで、楽しむ。(笑) 新定番(ニュースタンダード)ヒロイン(笑)

春色フルーツカラー配色レッスン(笑) ヲタージョ(笑) ワーキングビューティー(笑)

ワザあり!下着(笑) 着回しトップレス(笑) 真似したい総決算(笑) 女ヂカラ(笑)

ケータイ小説(笑) おやすみ、マンモス。(笑) ガイタメジェンヌ(笑) 美肌のカリスマ(笑)

ハートフルストーリー(笑) ちょいワルマタニティー(笑) ○○男子(笑) プチ○○(笑)

キャンパスデビュー(笑) ○○をプロデュース(笑) 恋愛体質(笑)プチうつ(笑)

12星座別来年の運勢(笑) 血液型別人間関係マニュアル(笑) 血液型ダイエット(笑)

恋に効く12星座占い(笑) 六星占術でみるバイオリズム(笑) 県民性ランキング(笑)

星座別ラッキーモテアイテム(笑) 星座+血液型ランキング(笑) 裏星座(笑) 裏血液型(笑)

生まれ順&血液型でカレを徹底解剖(笑) パパ+ママの血液型でわかるホントのアタシ(笑)

A型だから神経質(笑) O型だからおおらか(笑) B型だから自己中(笑) AB型だから二重人格(笑)

嫌いな星座と血液型(笑) 好きな星座と血液型(笑) あるある大事典血液型スペシャル(笑)

血液型と性格は占いではありません。科学です(笑) B型の彼氏(笑) 血液型トーク(笑)







5月くらいに「恋愛資本主義」というタイトルの日記を書いたが、あれと同じような事態がいまや多くの喪男の共感事項となって表出してきているからこそ、このようなメディアに踊らされがちで、時に傲慢にも映る女性像を揶揄するコピペが出てきたりするのだろう。

つまり羅列されたこれらの単語をまとめると

1 魅力的

2 自分「らしさ」を求めるが故の同一ファッション化

3 現実的な欲望を満たす

4 達成したときの高揚感とそこはかとなく溢れる自信



などである。

かといってスイーツ脳リア充ビッチ女共を中傷する喪男も、ハルヒが出ればハルヒに、らき☆すたが出ればこなたやかがみに熱心に投資する様子を見れば同じではないか、と言えるのではないかと思う。



だがここで言える両者の決定的差異は「自重しているか否か」といったところだ。



一般的スイーツ脳の思考はこうである



女性は働きたければ働いて、働きたくなきゃ働かない、辛くなったらやめていい。

そもそも女性に辛い仕事を押し付けないこと。かといって雑用やらせるのもダメ。

それで給与も昇進も平等にね。ただし残業、転勤、深夜当直させたら女性差別だよ。

間接差別禁止規定って知ってるでしょ。なんでも平等にね。髪形と服装は女性の自由だけど。

それからアファーマティブアクションと管理職30%目標もね。産休育休もね。当然給与40%保障で。

主婦と言っても、家事を強制される言われはないし、出産するかどうかは女が決めること。

でも産まれたら育児を女性に押し付けないでね。二人の子供なんだから当然でしょ。

ただし離婚したら親権は母親のものだよ。育児は女性のほうが向いてるんだし。



それから働く夫を妻が支えるなんて時代遅れの女性差別

これからは働く妻を夫が支えなきゃ。

あ、もちろん収入は夫の方が多くて当然だけどね。妻には扶養請求権だってあるんだから。

それと夫は妻に優しくね。妻が望まないセックスは家庭内レイプだよ。

夫が妻のセックスの求めに応じないと離婚事由になるけどね。

離婚したら慰謝料とか財産分与とかまあ当然だけど。

女性はか弱いから母子手当ても生活保護も税金控除も当然だよね。足りないぐらい。



それと女性に女らしさを押し付けないでよ。

そんなの窮屈で面倒だし、いまさら男尊女卑ですかって感じ。

でも男はやっぱ男らしくないとね。

いつになったらレディーファースト覚えるの?ワリカンなんてありえないし。

少子化だって男のせいでしょ。男がだらしないから女性が結婚できないんだよ。

え?レディースデー?あれはいいの。

別に私たちが頼んだ訳じゃないし。店が勝手にやってるんでしょ。





弁明させていただくが、このような女性が全てという主張をしているわけではない。

だがあくまで一例としてこのようなスイーツ脳の女性像が僕のような非リア充喪男の脳内では補完されつつあることは事実だ。

一方で喪男、もしくはキモヲタは商業的にはいいお客さんかもしれないが、メディアからは非生産的な大きなお友達、もしくは幼児犯罪者予備軍の変態くらいにしか扱われず、よってそれが世間的なイメージとして定着している。

初音ミクを巡るTV報道を見れば明らかなことだと思うが。

よって男側では自分の個性、趣味をリアルの世界では「自重」するとともに、ネットで自らの存在を「自嘲」する傾向がある。



このスイーツ脳もキモヲタもメディアと現代社会のコマーシャリズムが生み出したものである。が要因はそれだけではない気がする。



現代社会では生活に「力」が必要となくなってきているし、実際男が女に秀でる「力」を見せる機会も無くなりつつある。そこで求められるのは中性的容姿、性格を持った男であり、よって環境ホルモンの力を借りずとも男はメス化する。

一方で教育機会の均等化、社会の共同参画化の進展により、能力的に女性は男性と変わらないレベルまで進化してきた。しかも一部分野では女性の脳が適している職種もあり、男はもはや精子を提供すればいい存在へと近づいている。



そんなメス化する社会で求められる男の最後の適職は、人をまとめる職、すなわち管理職だ。女性を3,4人集めれば同じ水槽に入れられないベタのように喧嘩する。これは女性の本能的傾向であるからして仕方ない。よく女性管理職の数を共同参画化の目安にする会社もあるようだが、リーダーシップをとる「力」の発揮が現代で男が輝ける数少ないフィールドになってくるのではないか・・・というのは女に対して劣等感のある僕の杞憂だろうか。