新・時の軌跡~yassuiのブログ~

旅の話、飯の話、リビドーの話。

リクルートスーツは眼に入ってきてしまうから始末が悪い

エントリー、合同企業説明会が始まっているとするならば、そこへ行ったのは昨日の事だ。

そのブースは溢れんばかりの人だかり。故に座って一息つく場所すらも無い。

よく見れば、看板には書いてある。『日産自動車』と。そう、書いてある。



ーーーああ、そうかとーーーやはり人気企業には多くの学生が群がるのかと。

これだから大手企業志向の学生が多いうちの男子学生は始末が悪い。皆人だかりに引き寄せられるようにブースに酔寄ってたかってーーーまったくーーー

否。人気企業、それは人気企業である理由があるからして人気企業なのだ。

どうみてもスイーツな女も来ているあたり、そのおめでたさといったらない。

(コソコソ・・・オキュウリョウハタカイホウガイイッテ・・・デモサー、ソンナニハタラキタクナクナイ??)

・・・ありえない。そんな覚悟、心構えで企業に正社員として入社しようとしている貴様等など、ありえない。

おまえらーーーモンブランでもシフォンでもくれてやるからーーー即座にその席を空けろ。

そしてその後ろで立ったまま一生懸命社員の説明をメモにとるリクルートスーツの女の子に席を譲れ。(ほっそりとした顔、後ろで綺麗に束ねた黒髪、飾り過ぎない眼がねの奥に光る)彼女の眼は本気だ。そう、確実に。

彼女自身の顔立ち、パッと見た外見はそう華やかなものではない。しかし、だがしかし。我々は紺のスーツに身を包み、真摯な態度で就職活動に臨む彼女の姿に魅せられるだろう。

ただ単に「リクルートスーツ」は記号でしかない。我々は断じてその記号自体に魅せられるわけではない。AV女優が「リクルートスーツ」を着ればその女優が「リクルートスーツ」に付随する魅力を発するわけではない。

我々は記号そのものでなく、その記号を輝かせている人間の魅力に吸引される。「リクルートスーツ」が、将来の不安を抱きつつも、ひたむきに自分の未来を切り開こうとする学生が着るものだからこそ、「リクルートスーツ」は魅力ある記号ジャンルとして存在しうるのだろう。

ーーー話が横道にそれた



説明後の質疑応答の時間、スイーツは開口一番

「有給休暇ッテ、ゼンブショウカデキマスカー?」

ーーーオイオイオイオイオイオイオイ

こんな奴らに、私が負けることなど有り得ない。



こと、私の第一志望になるであろう企業に関しては、TOEICのスコアで負けようと、GPAが半分だろうと、この類の輩に席を譲る気は毛頭ない。もとより働くというのは、もっと懸命であるべきなんだーーー



※別に日産が第一志望とか、そういうことではないでつ。