2月3日
そして3日。
我が家は(母親は。まあそのおかげで僕は時間に遅れにくい人間になったので親には感謝している)5分前行動ならぬ30分前行動くらいの心がけなので、1日、2日に続いてかなりの早起きをした。そして途中のコンビニで山ほどチョコレートを買い込んで(親は「チョコレートを食べると頭の回転が良くなる」という情報を仕入てきて、たくさんチョコレートを買ってくれた。チョコレートな好きな僕は嬉しかった)海城中学の校門をくぐる。
3日の海城は偏差値が高い上、1日に御三家(麻布、開成、武蔵?人によって多少違う)を受けた人の併願校となる場合が多く、かなりの激戦となると言われていた。
しかし1日が不合格だった僕は第二志望の海城に背水の陣で臨んだ。
僕が入室したのは3号館1階の現4年2組くらいの教室で、今まで受験した教室の中で1番古い感じがしたが、それはかえって僕を落ち着かせてくれた。そしてバッチリトイレを済まして試験開始。
この試験で僕は2つの恵みを受けた。まず大きかったのは算数が簡単だったこと。もう一つは社会の記述ができたこと。
海城の問題は駒東、城北で苦手の算数を突かれまくりでへこんでいた僕のやる気を最後まで持続させてくれた。
また、海城の社会は記述が圧倒的に多く、これが得点を左右するが、自信を持ってこれを乗り切ることができた。そのため試験後も爽快だった。これは完璧に貰った!!っていう感じだった。
あと海城には面接があった(僕の代の一つか二つ後になくなったが。でも一部の下級生の横暴ぶりを見るとあったほうがよかったんじゃないかと思う。関係無いだろうか?少しはあるんじゃないだろうか)
面接官は確か英語のO先生だったと思う。まあ柔和な感じだったから安心した。「うちの学校を志望した理由はなんですか?」
「部活が盛んで、自由な校風と聞いたからです」
「部活は何に入りたいですか?」
「小学校の時、ほとんどできなかったので野球部に入りたいです」
「部活以外に、海城でやりたいことはありますか?」
「…………受験生の時はたくさん寝れなかったので、たくさん寝たいです」
「…………ァハン…そうですかぁ…では入学したらたっぷり寝て下さいネ」
「………はい」
面接の教室を出た僕は激しく後悔した。「よく寝たいってなんだよ…そんな答えなんで言っちまったんだ…たくさん勉強したいとか無難なこと言えばよかったのに…やばいぞ…」実際面接で落とされるのはよほどの変人だけらしいて聞いたのは後日のことだったのでかなり頭を抱えてしまった。
そのまま城北の合格発表に行ったが予想通り不合格。まあこれに関しては特に何の感想もなかった。