クリスマス…
人生18回目のクリスマスがやってきました。去年はカップルに嫉妬してムキムキ〜ッ!となってたけど、今年はなんかもう、あ、お幸せに…っていう気分です。
今日親に「クリスマスプレゼント、何がほしい?」っていわれて、まあもう18だし、クリスマスなんて期待するのがおかしいのかなって思ってたからちょっと嬉しかった。ただ冷静に考えてみると、プレゼントとしてほしい物ってなかなかないんだな…と。自分の刺々しくすさんだ心に、なんだか胸が傷んだ。
うちはゲームは自分で買うのがルールだからそれは別物として、MDは壊れてない、カバンも新しいのがある、僕の周りは実に満ち足りている。去年は野球の道具だったけど、もうそれも必要ない。
なんでだろう…昔はなんとかレンジャーのロボットも、ミニ四駆も、貰った時はそれはもう天にも昇るような喜びで、それこそ素直に踊り出したくなるような気持ちだった。
そしてクリスマスはおそらく一年で1番のお楽しみだった。お年玉を貰って自分で買いに行くお正月よりも、誕生日よりもクリスマスが楽しみだった。クリスマスツリーを眺めながら、1番ほしいプレゼントを貰うのがこの世で1番の喜びだったんだ。でも今はおそらくめったにそんな気分にはなれないと思う。
今1番ほしい物…それは合格通知かな…
いつしか僕の本当に欲するものは自分で勝ち取って初めて得られるものになったのかも…
今年1番嬉しかったのはやっぱり夏の大会で勝てたこと。仲間の協力あってのことだから、自分で勝ち取ったとは言えないのかもしれないけれど、他の何を貰ってもあの喜びには代えられないと思う。
いまは淡々と勉強してるだけだからひたすら無感動だけど、受かったらきっと喜べるのかな。どうなのかな。
たしかに自分で得る喜びが勝るのは、大人になりつつある証拠なのかもしれないけれど、それでも、子供の喜びを忘れつつある自分の心が、悲しい気持ちを通り越して憎い。クリスマスツリーを見てもサンタクロースを見ても全くうきうきしない、素直になれないひねくれた自分が虚しい。
単純な商業戦略に踊らされてるぜ、なんてニヒルになりきれないんだよ、かつて僕が大切にしていたクリスマスという日にたいしては。素直に喜びを感じたい。僕はこれがほしい!といいたい。贅沢で情けない話だけども。
こんなことを書いていたら久しぶりに涙が出てきた。なんだか自分がとてもくだらない存在に思えてきた。
神様、いらっしゃるなら僕のクリスマスを返して下さい。僕はまだ子供の喜びを忘れたくないんです。
ああ、こんなことぼやくなんて、僕ってやっぱりださいなあ。