新・時の軌跡~yassuiのブログ~

旅の話、飯の話、リビドーの話。

夕暮れ

夕日が優しく高層ビル群を照らし、朱色に染め上げていく。吹き抜ける風は秋の匂い。



広場にいるのは、演劇の練習に励む若者たち、自転車でアクロバットなアクションを見せる長髪の男、スケボー少年、犬を散歩させる老婆、殺陣の練習をしている人たち、器用な大道芸人、滝の近くに佇む美しい外国人のカップル、夥しい量の空き缶をハンマーで潰し続けるホームレス。



ここ、新宿中央公園の広場には色々な人たちが集まって、それぞれの時間をそれぞれのペースで過ごしている。



ベンチに座って、滝から吹き抜ける風を感じながら、彼らをぼんやりと眺めている時間は本当に幸せだ。



彼の戸山公園と並ぶホームレス居住区であり、なおかつ発展場でもある新宿中央公園。たしかに夜歩くのは危険度が高いらしいが、昼間は非常に賑やかで明るい雰囲気だ。



久しく足を運んでいなかったが、今日はゼミが休みなので、気の赴くままに訪れて正解だった。とても気持ちいい。

新宿御苑が、皇族の目を楽しませるほどの綺麗な自然に恵まれた庭園なら、ここは様々な目的を持つ人々が集って活動する公園だ。

人々は皆ひたむきで、眺めていると不思議と胸が踊る。これもまた価値のある空間、特別な存在なのかもしれない。









いよいよ後期が始まった。就活も本格化して、いろいろと未来に向き合わなければいけないのだろう。「やればできる」の時代も終わり。

でも、それは幸せなことだ。踏み出すの不安だけど、未来がある、可能性があるっていうのはそれだけで幸せ。

まだなにもわからないけど、とりあえずなにかしら飛び込んで、ベストを尽くそう。その果てに見えた道なら、どんな道でも覚悟はつくだろう。











こういう爽やかな気持ちになれるなら、なんだか、明日からもやっていけそうだ。





日が落ちかけて都庁を中心とするビル群は第三新東京市の如き様相を呈してきた。都庁の展望台でも上って、帰ってシコって寝よ。