心のキャッチボール
アニヲタネタを書いた日からアクセス数が急増して、編集画面にブログランキングの表示が出るようになったのだ。不思議だ。
かつて、かわいいけどお世辞にも仕事のできなかった子がバイトをやめたことがあった。
A子「そういえばあの子かわいかったのにやめちゃったよね〜、残念??」
廃人「え、う〜ん、別にそこまでタイプじゃなかったからな・・・」
B子「店長は残念かもね!でも・・・あの子正直仕事はできなかったよね。仕込みもいい加減でピーク苦労したし」
廃人「う〜ん、たしかに。制服も着崩してたし、シフトも結構いい加減だったね」
A子「そう!私時々思うんですけど、かわいい子って案外色々と雑なこと多いんですよね!私の友達でも字が意外と汚かったり、造作も雑だったり、人間関係も結構おおざっぱというか・・・」
廃人「・・・あるかも」
的な会話がカマされたわけだ。
辞めた人の背中に砲撃を浴びせるようなことをあまり言いたくはないが、場の総意として「かわいい子は案外雑であることが多い」という意見がまとまってしまったのである。
しかしこのままこれを心の中で結論として持つのは、いささか粗にして野といった感じである。釈然としない。
ということで今回はこの問題に対して分析してみようと思う。
まず、かわいい子は何もしなくても愛されることが多い。
理由:かわいいは正義だ!!
つまり愛を受けることが多い→相手がその子のニーズを伺い、それを満たそうとする状態であることが多いということである。
昨今草食男子、肉食女子などと胡散臭い言葉が跋扈しているものの、基本的に男は、意中の女のハートを掴むためにあらゆる策を尽くすものだ。
それは、時に痛い誤解をして黒歴史を残すほどの失敗をすることはあれど、基本的に「相手の立場に立って物事を考える」という練習でもある。
若い時に恋愛で失敗しまくって、男として脂がのってきた時にモテるオジさま方というのは、ただ年を重ねたからというだけではなく、経験に裏打ちされた「女の喜ぶツボ」がわかっていくからなのではなかろうか。
話が男に飛んだが、もしも、そういった気遣いを受ける一方で、自発的にそういった好意を配らない、もしくは受けっぱなしで応えることを怠っていてもなんとかなる環境で女の子が育ったらどうなるか。
おそらく、マンガに出てくるような典型的にタカビーなちょいと冷たいお嬢様像が具現化するのではなかろうか。もしプライドのために気高く振舞うことはあっても、それはあくまで自尊心に由来するものであり、相手を気遣ってのことではないだろう。
もちろん好意を受けるのはいいことだ。10代の女はサッカーのボールー多くの男が追いかける。20代の女はバスケットのボールー数人の男が追いかける。・・・と続くネタもあるくらい。
問題はただ一つ、日々、そういった好意の端々を向けられた時にどう返すのかということである。
笑顔や愛嬌という女の武器でひきつけるのか、理性的に軽くいなすのか、それともSキャラを発揮して揚げ足をとってイジるのか。
誰でも異性とのコミュニケーションにおいてはこういったことを無意識のうちにやっていると思うのだが、個人的に言えば「どのアクションにもニーズはある!!」と思う。
自分のふった何かのアクションに何かしらのレスポンスがある。まずそれだけで男は嬉しいものだ。それに加えて!!!そのレスポンスの傾向が自分の嗜好に合った時・・・!!
ズキューーン!!
これが俗に言う「ストライクど真ん中」あるいは「ヘヴン状態」といったところではないだろうか。そして重ねるなら、男の好みは様々だから、そのレスポンスの数だけのニーズがきっとどこかにあると思うわけである。
しかし一番いけないのはこの時に、その好意を無碍に扱うこと。
例えばその極みとしてスルー。暖簾に腕押し。その子の可愛さにぞっこんの猛者であればその暖簾に張り手をかまし続けることだろうが、それにしても心の耐えられる限界というものがある。コミュニケーションできない相手というのは男女とか関係なく辛いものだから。
もしくは生理的な拒絶とか。その好意自体を絶対的に否定、拒絶すること(この場合ノリノリで「キモいんだけど〜いやそれないってwwwもう勘弁してwww」とかいう態度のレスポンスでなく、嫌悪感をあらわにした「あんたという存在がありえないから、常識的に考えて・・・」とかいうレスポンスをご想像願いたい)。
こう言ってると、かわいいもかわいくないも全く関係ないような気がしてきました。まあ究極的にまとまってきちゃうんだけども「相手のアクションに誠意を持って返す」これが非常に重要な要素だと思うんですよ。
ただ敢えて言うなら!!同じ経験をしてもそこから1感じる人間と10感じる人間がいるという主観的持論があるんだけど、周囲から好意を与えられ続けることに慣れてしまい、せっかく与えてもらった好意に対して1しか感じることのできなくなってしまう鈍感状態が積み重なれば、それは自然と人間の中身や振る舞いに影響を及ぼすのではなかろうか・・・
それが冒頭のかわいい女の子が云々に繋がるのでは・・・??という推論なのですね。
逆に言えば、日常的なものからちょっとした好意の混じったものまで様々なアプローチに対して自然なコミュニケーションで返せる女の子というのは、容姿云々とは別問題でモテることが多い。ソースは僕の経験。
つまりそれはコミュニケーション美人だからだと思うわけなのです。
さらに対象を広げれば、男女問わず、相手の投げたボールを胸元にしっかり取りやすい様に投げ返す、心のキャッチボールができれば人生なんとかなると思うんですよね。そんな綺麗にはなかなかいかないけど。
日々研鑽を積むのみ!!ってとこですかね。