最近のドラマ

ドラゴン桜…去年あたりから教室を飛び交うようになったこの漫画。個性だ自分

らしい人生だと身勝手な個人主義の飛び交う現代に「人生成功させたければ東大

に行け！」とあえて復古調で殴り込みをかけるこの漫画。倒産寸前のどうしよう

もないバカ高校、龍山高校の再建を請け負った主人公の弁護士、桜木が、この学

校から東大合格者を出すというハデな博打を打って出る。桜木は特別進学クラス

に希望者をつのり、たくみな挑発や手回しで生徒を確保。名教師の人脈や、効率

的な受験勉強法で偏差値30の生徒達を1年で東大理1に合格させるべく闘い続ける

。というストーリー。

「東大なんて簡単だ！」と大言壮語しているこの表紙を、今まで東大めざして中1

から鉄緑戦士として戦ってきたうちの生徒はどんな気持ちで眺めるんだろうね。

そんなドラゴン桜がこのたびドラマ化。

主演、阿部寛。マジかっこいいね！もう大人の男オーラ出しまくりだね。ダンデ

ィズムの固まりというかね…ジャニーズなんか足元にも及ばぬかっこよさだよ。

プラス山下智久。News…うちの妹はこれに傾倒するあまり、見直すわけでもない

のに彼らの出演する番組を全て録画。さらにかとぅ〜ん？というグループにまで

没頭。「キャー！山ぴ〜！仁くん！亀〜！」お前と電車男に出てくるオタは同族

ではないのか？と問い掛けてやりたくなる。

長澤まさみ…こんなに可愛いかったか！！？？セカチューの映画の時はあまり胸

動かされなかったけどな。今はちょっと髮にパーマかかってて、それがキュート

だね。制服姿がはまってるね。うん。さらに、私服姿で出て来た時わかったがス

タイルもなかなかのもの。惚れました。

漫画の原作通りに行くならこの2人でドラマ作ればいいのに、さらにとってつけた

ように3、4人進学クラスが増えている。まあサエコもそこそこ可愛いし、ドラマ

としては人数多いほうが面白いから、許す。

まあ放送初回から…教師も説明できないような個性や自由を重んじる教育などい

らない。魅力のある教育とは「東大合格」。

高校生の自分達に無限の可能性があると思ったら大間違い。勉強して社会のルー

ルを作る側に回らなければルールを作っている人間に騙され続けて終わる。弱者

は搾取され続ける。

など、大人達が子供に隠しておきたい社会の現実、教育の場ではタブーとされる

ような内容を堂々と発言。そしていつも「そうなりたくなければ、東大へ行け！

」と結ぶわけだ。

最初は簡単に桜木の言葉を認められず反発しつづける生徒達だが、勉強の醍醐味

を体で覚えるにつれ…

さらにドラマ版では友情、恋愛を交えて学園ものとしての側面を加え、受験のハ

ウツーもので終わらせないように配慮している。

まあ現在も原作連載中のこのドラマをどう結ぶのかっていうのは見所だな〜。

ぶっちゃけもうちょっと反響があると思ったんだけど、同じクールにさらに衝撃

的なドラマが入ったから一気に話題をさらわれた感あり。

それは「女王の教室」。恐怖と権力でクラスを支配する鬼女教師を天海佑希が演

じるが、このインパクトの強烈さはドラゴン桜の比ではない。しかもこのドラマ

の舞台は日本有数の閉鎖的な職場、小学校である。

目覚めなさい、迷える子羊達よ…大人なんて子供の成績さえよければいいの。今

は日本中自分さえよければいいのよ…授業以外で私に話しかけていいのは成績上

位の二人だけです…

完全なる授業、成績至上主義で、自分のやり方に少しでも盾突く者は徹底的に攻

撃、排除する。相手は小学生である。

このドラマでは初回から、教師が生徒に授業トイレに行かせないシーンや、過激

な発言が大論争を巻き起こしている。

教育上ふさわしくない、子供に見せられる内容ではない、自分のことを言われる

ようで不快だ、即刻放送中止にすべき、など反対派が出る一方で、先生の発言内

容は納得できる。これが現実だ。など賛成派も少なからずいる点に注目できる。

まあこのような事態になることは制作者サイドもある程度はわかっているだろう

。

ドラマも、元を辿れば社会への問題提起を促す映像作品という側面を持っている

から、このドラゴン桜と女王の教室は、日本の「なんとなく」の教育にアンチテ

ーゼを投げ掛ける社会性の高いドラマということができるのではないだろうか。

なんて、こんなに長い日記を書いてる暇は無いのだが（1時間、親指を動かし続け

ていました）先輩によると受験生の楽しみといえばたべること、寝ること、テレ

ビを見ることだけだ、ということだし、まあいいや。