新・時の軌跡~yassuiのブログ~

旅の話、飯の話、リビドーの話。

僕もモルスァ

妹の部屋にファービーが来たらしい。どうやら誕生日に彼氏に貰ったとかそうじゃないとか・・・

昨日疲労と酔いがMAXに達した僕は帰宅するなりベッドに倒れ込んだ。

すると妹がファービーを抱いて部屋に乱入、そいつを見せびらかしてきた。

っていうかあんなグレムリン染みたぬいぐるみにガチで話しかける妹に遺憾の意を表しようと思うも、脳波が弱っていた僕はまあ適当に「あ〜よかったな。はははは」

とそれこそファービーのような返事を妹に返していた。



そして意識もだいぶ薄れてきた頃、急に2chのファービーネタを思い出して急に一人バカ笑いし始める僕。明らかに引く妹。

気になる方は「2ch ファービー」なりいれてぐぐってみてください。

まあ要するにファービーが壊れて意味不明の言葉を繰り返すという類のものなんだけど、まあその締めの言葉が



モルスァ



なわけで。

もう僕の脳内では「モルスァ」がエンドレスリピートされていて、その僕は壊れたファービーのように低レベルに笑い続けていて、まさにこの3月4月で金を吐き出し続けてブレイクした僕の口座の残高もフラッシュバックしてなぜかさらに自分が笑えて。

「あ、もうだめだこの廃人」と判断した妹が「電気消すよ〜明日バイト遅刻すんなよ」

的な言葉を残し去っていき混沌に満ちた一人笑いは終了し、眠りに落ちたわけであります。

このおもちゃ、老人ホームで大人気という話を聞いたような気がする。息子や孫にもなかなか会えない孤独な老人の話相手となるのがこのロボットおもちゃだとしたら、このキモいぬいぐるみもあながち捨てたものではないのではないだろうか?と冷静になってから思ってみたりした。

手塚治の「火の鳥」に描かれる未来世界には、ムーピーという愛玩動物が描かれている。ムーピーは飼い主の思うがまま、自由自在にその姿を変え、飼う人間の中にはムーピーを自分の愛する人間の姿に変えたりする者もいる。またお手伝いロボット「ロビタ」に代表されるロボット群も発展を見せている。さすが漫画の神様、すばらしい先見の明といえるだろう。



だが漫画の中の未来の人間(実際現代に近づきつつあるが)も、今の人間も、ロボットに話しかける理由は寂しさを抱えているからだろうと思う。

幾千光年の孤独。

それは個が個である限り避けられない当然のこと。だからこそ個が他と繋がるとき、喜びが生まれる。その繋がりが満足いかない状態のとき、人は寂しさを感じるのだと思う。そこにくればロボットに限らず、古来から人間はペットを飼ったりして、その寂しさをまぎらわせてきたのかもしれないなあ。

まあ人とうまく繋がれない辛さを、別の命とのコミュニケーションではなく人の作ったもので紛らわすというのもなんだか皮肉な話ではあるけども。

いわば精神的ダッチワイフですな。

と書きながら考えていたら、去年死んでしまった亀のことを思い出してちょっと悲しくなったのでここらでFin。





そういえば、最近バイト先に同じ苗字の人がはいってきてびっくりです。個人的にはやすいA、やすいBで呼んで欲しいが(RPGのザコ敵のごとく)、社員さんは僕をフルネームで呼んでいる。そろそろバイト先の女の子にもフルネームで呼ばれてみたいね。2ヶ月前のスキー旅行がフラッシュバック!!